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大事なのは“いま”の幸せを積み重ねていくこと!【ヘアサロン クレアール(新横浜)】

今回は、新横浜の「ヘアサロン クレアール」オーナー、吉永さんにインタビューしました!おひとりでされていお店はお洒落アンティーク&グリーンが素敵な幸せ空間。吉永さんの雰囲気をそのまま表現したお店になっています。独立して3年目、会社を辞めた時にはまだこのお店も決まっていなかったとのこと。周囲からも独立すると思われていなかった吉永さんが1人でお店を始めようと思ったキッカケとは?その理由がまさかの回答でした。

――本日はよろしくお願いします。これまでこういったメディアの取材はありましたか?

むかし会社にいた頃、専門誌に出たことがあります。独立前は「ハツコ エンドウ」美容室にいたんです!

――設立100年以上の老舗企業ですね。どうしてその会社に入ろうと思ったのでしょうか?

私、鹿児島出身なのですが、東京に行きたいと思ったんです。「ハツコ エンドウ」では着付けとかもやっていたし、大きい会社で良さげだったので行きました。あまり深く考えずにいっちゃったかも(笑)

――そこから独立されたきっかけは何だったのしょうか?

スタイリストを経てインストラクターとしてやっていくなか、30代後半になって、私ってどうして美容師になったんだっけ?って考えだすようになっちゃって。私は現場に立って美容師としてお客さんと接しているのが、好きなんだなって、ある時、ふと浮かんだんです。すでに現場仕事は、3分の1ぐらいしかできなかったので。45歳とかになったらもう辞められないなーと思って、辞めるんだったら今しかないと思って辞めました(笑)その頃には業者さんやメーカーさんともうまく話ができるようになっていたので、40歳になったら辞めます!って宣言してました。

――もっと現場でお客さんと接していたいと考えるようになったんですね。そう考えるようになった理由となる出来事って何かあったのでしょうか?

いやー、なんかふつふつと(笑)なんか「このままじゃいけない気がする!私のやりたかったことができていない気がする!」って。

会社から「ここに出張行って」と言われて行って、婚礼があるから婚礼やって、あとは専門学校のガイダンス、いい仕事をやらせてもらっているとは思ったのですが、会社に使われている気がする。そんなときに何がやりたいんだろうって気づいて

自分で美容室しよー!ひとりでゆっくりできればいいやー!って(笑)あと駅前の美容室戦争に巻き込まれたくないと思って、この辺りにお店を持ちました。

――なるほど(笑)この辺りってとても不思議な街ですよね

そうなんですよ。この辺りはバスも通ってなくて未開の地なんです!物件を3か月ぐらい探していたら、ここが空いてて「なんかいいなー」って思いました。

――都会と自然が混在しているといいますか、新横浜が近いので駅前は発展しているのですが、この辺りまで来ると急に雰囲気が変わりますよね。

線路超えた瞬間からガラッと雰囲気変わりますよね。菊名駅も近いし、新横浜はあるし。結構、人通りも車通りもあります。

――いらっしゃる方にはご近所の方が多いのでしょうか

近所の方が多いですね。以前からお客様で世田谷や千葉の方からご家族で遊びにいらっしゃる方もいますね。

あとコロナの期間でお店の扉をフルオープンにしていたら、そこを通る方々が覗いていって下さって「きれいなとこだなー、あ!美容室なんだー」って方が増えていきました。

――たしかにすごく綺麗なお店ですよね、最初、雑貨屋さんなのかなと思いました。

ここ私が入る前はダイニングショップだったんですが、その内装をほぼそのままで使ってるんです。壁の色はそのままにしてもらって、それに合わせて鏡とか用意してもらったんです。お店の中身を観た瞬間「このまま使わせて下さい!」っていいました。

――とても良い香りがして居心地が良いです!少しアンティークな空間でもあります。

ナチュラルな感じというか、なんだろー。自然…緑が好きなので緑が置ける空間にしたいというか、ガチガチの真っ白い空間とかがいやで、自分の好みのテイストにしました。自分にとって居心地の良いところにしたいと思って!

この椅子についても、白でも黒でもなく、こんな感じの自然な色にしました。この色が好きなので、これにあった空間にしたいと思いました。お客様にもよく「すごく座りやすい!」と言われますね。

――なんかお話している吉永さんを見てるだけで楽しそうな感じが伝わってきます!

ありがとうございます!楽しさは凄くあります。いちからお客様に接してられるので楽しい!会社にいた頃はカラーもパーマもアシスタントがやることが多かったのですが、今はそれをすべてやるのでそれが楽しいです。だから、治まっていた手荒れも出てきたのですが(笑)私ひとりがずっと対応するので、お客様も気を遣わず話してくれるので楽しいですね。

――大きな組織でしっかりと技術を学んで、その後、自分のお店をやれるってなかなかできない経験といいますか。それは美容師の理想形のような気もしてきました。

会社にはいろいろなことを学ばせてもらいました。あと教育に関しても学ばせてもらいました。25歳のころから15年ぐらいインストラクターもしていたので、自分で教えながら「あ!こういう教え方が良いのか!」と自分も学んでいくという感じでしたね。

今でもお客様としていろんな方が来られるので、皆さんにいろいろ教えてもらっています。

――企業で美容師をされていた時もいろんな方を施術されていたんでしょうか。

いろんな方をさせて頂きました。財閥の御曹司さんの結婚式をさせて頂いたり、モデルさんを相手にするような芸能の現場、ドレスショーに連れて行って頂いたり、場数は積ませて頂きましたね。

――緊張したりされないんですか?吉永さんを見ているとすごく天真爛漫といいますか、すごく柔和でありも堂々とされているので、緊張とは無縁のイメージです。

いや、めっちゃします!(笑)今回みたいに緊張するとよりたくさん喋っちゃうんです。今回のインタビューに関しても、1度お電話でお声を聴いていたので、いま緊張せずにお話できています。お客様に相談したりしちゃいました。「ねえねえ、今日なんか取材みたいなのあるんだけど…」って(笑)「ずっと心配だったんだけど、今日初めて口に出せたよー」って(笑)周りからは「いや緊張するタイプじゃないでしょ」とは言われるのですが。

でも今の方が自分を出せているから楽しいんだと思います。

――会社にいた頃は少し演じている部分があったということですね。

そうですね。会社のイメージを崩してはいけない、という想いがありました。外部のセミナーにいってもそういうイメージがありました。印象を自分で作っていたのだと思います。

――吉永さんってとても不思議な方だと思います。常に目の前のことを全力でされているので、根はストイックなのだけど、お話しているとその雰囲気を感じません。すごく柔らかい方です。

ああ、でも変幻自在かもしれないです。それは良く言われます。ストイックともいわれます、納得いくまでやっちゃうみたいです。自分では分からないですが。

――なんかギャップがあるといいますか、とても不思議な方だと思いました。

不思議かなー(笑)でもたまにいわれます(笑)あと自分のことをあまり隠さないタイプかもしれません。

――この雰囲気って記事で伝わるかな、頑張って編集します(笑)なんか不思議なんです。でもこれってそのままだと伝わらない気がするんです。

楽しみにしています!(笑)やっと卒業してやりたいことができる!って気持ちもあったんです。「なんで辞めたの?」って聞かれると、あの会社に感謝している部分があるんだなと自分で話していて気付けました。あの会社に21年ぐらいいて、私は学ぶことをずっとさせてもらって、いいタイミングで辞めさせてもらってるんだなと思って、お客様にお話ししていますね。

――繋がりで仕事ができているんですね。

そうなんです。例えば、この「ケラスターゼ(KERASTASE PARIS)」もひとり美容室で契約出来ているところはうちだけなんです。「ケラスターゼ(KERASTASE PARIS)」のアンバサダーさんと偶然仲良くして頂くことになりまして仕入れさせてもらいました。「吉永さんだったら取り扱って欲しいから、ちょっと調べてみます」と言って頂いて、私自身この商品が好きで、この商品の知識があって、お客様にもおすすめできるし!と思っていました。

――すごいご縁と言うか、奇跡ですね。

そうなんですよ!年に2回ぐらいしか出会わないので。オープンが2018年6月21日だったのですが、6月22日に届きました。ギリギリ間に合ったーみたいな(笑)

ひとりひとりの髪の毛に合わせてチョイスができて、年齢や効果やそれぞれ効果が違うので、その全てを覚えなければならないですが。本来、シャンプーってその人の髪質に合わせて使わないといけないのですが、それが得意なブランドなんです。

――吉永さんって今を楽しむ生き方が素敵だなって思いました。
独立に向けてロードマップを引くのではなく、目の前のことに素直で一生懸命だった結果です。

ああ、そうですね。独立する気も38歳まで全然なかったです。

――マニュアルを作るだったり、後輩を育てるだったり、それら100%やらないと気が済まない。それが連続していたから今につながっているのだなと感じてますね。

楽しめないと嫌ですね(笑)

――なんか吉永さんが、5年後、10年後になにをされているか予想不能ですね。でも絶対、仕事を楽しまれているだろうなって思いました。

なにしてるんですかねー(笑)でもそれ前にも言われたことがあります。24歳ぐらいのときに美容雑誌の創刊号に出させてもらったことがあって

――おお!それはスタイリストとしてですか?

新人スタイリストの特集でした!その時にも担当者さんに「吉永さんを10年後にも取材してみたい」って言われました。いま思い出しました(笑)

――なるほど、なんかお話きいていてなんか不思議な方だなと思ったので。好きに飛びつく速さとそれをやり切るタフネスがあるというか、今を楽しむ力がすごいなと思いました。

そう言ってもらえるのすごい好きです。なんか、これからもずっと好きなことやってそうですよね。

――こういうインタビューって、『今後どうされたいですか?』って聞いた方が良いのですが、吉永さんの場合その質問が適さないというか、何をされているか分からないだろうし、それでも絶対に楽しそうにされてるって思うんですよね。

ホントですか!ありがとうございます。このまま10年後楽しいと自分でも思います。
苦しいことはあるかもしれませんが、現場に立っている自分は楽しんでいると思います。

――目の前を一生懸命頑張れるって中々できないことだと思うのですが、どうやったら吉永さんみたいにできるんですか?

私の仕事の活力は趣味で、自分の趣味を楽しく過ごすために仕事をしたい!と思っているんです。だからこそ仕事も楽しくやりたいんです。楽しい仕事もしないとお金にならないと思うし、苦しそうにしていても自分を鏡でも嫌だと思うし、お客様にもそれは伝わる。あと仕事をしていると、お腹が痛くても忘れてられるんです。アドレナリンが出てるのかもしれません。お客様が帰られる際に「ありがとうございましたー」って言った瞬間しゃがみ込んでます(笑)

でも、そういう仕事に運よく就けているのがいいのか、うーん、なんだろ(笑)

――かなりの本音をありがとうございます(笑)でも仕事の原動力が趣味の時間だったとは意外でした。とてもストイックな印象があったので。今後もアシスタントなどは募集せず、おひとりでされていくのしょうか?

コロナで一旦募集を中断していますで。でも一人でも良いかなーとも思っています。ただ、ここで働きたい!って子ができるんであれば。そのままお店を引き継いでもらっても良いと思っています。でもまだもうちょい自分だけで働けるしなーっとも思うし(笑)

――どうなるか分からないって考えなのですね。

そうなんですよ。はい、流れで生きてます。楽しさと流れで生きています。

会社を辞めた時、このお店のことも全く決まっていなかった。だから周りから「何もきまってないのに、辞めてどうするの?」って言われました。でも何とかなるだろーなーっておもっていたので(笑)みんな考えすぎですよね(笑)

――すごいポジティブです

でも、ポジティブな人って、めっちゃネガティブだったりすると思うんです。自分の中で何かの答えが見つかった時、突然ポジティブになるんです。ひとりの時めっちゃ考えたりする。

取材の仕事されててありません?あのときあれ聞いとけばよかったなーとか

――めちゃくちゃありますね。僕じゃないインタビュアーだったら、もっと面白いコト聞けたんじゃないか?とかめっちゃ考えます(笑)

ですよね!それが次はこうやろ!覚えとこ!ってなるからポジティブになるんです。だから友達から、なんでそこまで気にするの?疲れないの?っていわれます。

でも目が覚めて仕事に行くと、パチって切り替わる、悩みに悩みぬいた結果が今のポジティブに繋がったりする。絶対にネガティブな自分がいるんですよね。

――本日はありがとうございました!すごく楽しかったです!

【店舗情報】

◆Hair Salon Crear(ヘアサロン クレアール)
電話番号:080-1145-3300
住所: 横浜市港北区大豆戸町630-6パルステージ新横浜 1F
営業時間 : open. 9:00 / 18:00(最終受付)  
定休日:毎週水曜日、隔週日曜日・火曜日
http://www.crear-crear.com/

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