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美容業界の”理不尽”に立ち向かう【フリーランス美容師兼Webライター 斉藤さん(操作イトウ)】

今回はフリーランス美容師として活躍しながら、ライターとしての活動もされている斉藤さん(ペンネーム:操作イトウ)にお話を伺いました。「記事執筆の時間を確保したいからフリーランスになった」と話す斉藤さん。それはどういうことなのでしょうか。

取材前にサイトウさんが執筆されたnoteを読ませて頂きまして、かなり更新頻度が高いですね。

週に1本は掲載するようにしています。2021年の11月に会社員の美容師からフリーランスになりました。今までよりも多くの時間が作れるようになったので執筆の頻度が増えましたね。

会社員の頃からnoteは書かれていたのでしょうか?

そうですね。丁度、コロナが流行り始めた直前ぐらいから書き始めました。両立するのが大変だったのと、もっと執筆にも力を入れたいと思いフリーランスというスタイルを選びました。

執筆に注力するために働き方を変更したんですね!そもそも、どうして記事を書き始めたのでしょうか?

逆に「どうして周りの美容師さんは記事を書かないんだろう?」って疑問だったんです。

一般の方は、美容師にとっては当たり前の美容の知識を知らなくて、私も施術中にいろいろと質問されて答えているのですが、僕らにとっては常識のことも、なかなかお客さんに伝わっていないのを感じて、それは勿体ないと思いました。

お客さんも少しは美容に関する知識があった方が自分の髪の毛を大切にできるし、もしかしたもっと良い美容師さんと出会えるかもしれません。

多くの方に「美容の知識を伝えたい」と考えるようになったのが、執筆を始めたキッカケですね。

美容師さんって毎日何人ものお客さんを施術するので、美容師さんの中には、お客さんから同じような質問が続いてストレスに感じている人もいるかもしれませんね。

そうかもしれません。私たちにとっては本当に初歩的なことだったりするので、何度も同じ説明をしていると面倒くさくなっちゃう気持ちも分かります(笑)

今はYouTubeなどで、個人が発信できる時代になってきましたが、私はファッションバイヤーのMBさんのYouTubeチャンネルが好きなんです。MBさんのことは、雑誌で読んだことがあるので存在は知っていたのですが、動画でお話されているのを見ると、メチャクチャ話すのが上手でロジックも凄かったんです。

MBさんの動画はファッションの話が中心なのですが、こういった解説の美容師版であれば僕にもできるかもしれないと思いました。

最初はYouTube動画を撮ることも検討しましたが、僕は話すのが苦手だったので、文章で発信することにしました。MBさんも元々はメルマガからスタートされていると聞いたので、僕も自分の考えを整理する意味も含めて文章にまとめることから始めましたね。

美容師とライターを両立するのはかなり大変かと思いますし、ブログもなかなか続かずに更新を止めてしまう人も多い印象があります。ただ斉藤さんは2年近く執筆をつづけており、仕事量を調整してでも執筆に力を入れたのは、自分の考えを言語化できることとそれを読者に広めたいという熱量があったからなんですね。

そうですね。あと僕の頭の中には、書きたいネタがたくさんあるので、ネタには全く困らないんです。ネタが無くてブログが続かない人は多いかもしれませんが、僕の場合、その心配は無いので、それが2年間続いている要因かもしれません。

オチが決まってなくて公開できていない記事が大量にあるぐらいですし、日常的にお客さんと話している間にもネタは浮かんできますね。

髪型に関することで特に伝えたいことは何でしょうか?

メンズだと頭の髪型と輪郭がダイヤ型になっているとカッコよくなるんです。日本人の特徴として、頭のハチの部分が出っ張っているので、頭頂部をフワっと立ち上げることでカッコよく見えるんです。

あとは前髪が変わることで、その人の印象が大きく変わるということは、声を大にして言いたいですね。

重たい前髪でおでこが隠れているとミステリアスに見えてカッコイイのですが、それが社交的に見えるかというと微妙なところです。なので、就活を控えている方に対しては、簡単に印象を変えられるポイントとして前髪の話をすることはありますね。

ちょっと心理学的な話も含んでいるんですね。

そうですね。この知識を知っていればカットの時だけでなく、面接前に自分でスタイリングするときに前髪をバッて後ろに流すことも発想できるようになると思いますので。

一度記事を書いたからといってそれを読んでもらえるとは限らないので、何度も何度も発信していく必要があると感じていますね。

あと僕は髪型に関することだけでなく、美容業界全体のオカシイと感じる部分についてもどんどん書いて指摘していきたいと思っているんです。

言える範囲で教えて頂きたいのですが、例えば美容業界について、どんなのことがオカシイと感じているのでしょうか?

美容師の専門学校のありかたについてですね。1年ほど前になりますが、実務では全く使われていない技術や知識が、美容学校の試験課題で問われていることが問題視されたんです。

明らかにおかしな話なのですが、長年それが当たり前になっていて、僕もずっとこれを変えたいと考えているんです。だから僕の記事でも定期的にこの話題についてはぶっこんでいきたいと思っています(笑)。

専門学校2年間通った生徒さんは、その後、試験に受かって美容師になるのですが、学校で学んだことが1つも実務では役に立たなくて、ゼロからのスタートになってしまうんです。

教育が美容室の現場に丸投げになってしまっているんです。ただ単に、2年間学校で青春を送っただけ。それはそれで僕自身も楽しかったのですが、美容師になった後は僕はかなり苦労したので、次の世代にも同じ苦労をさせたくないという気持ちがあります。

斉藤さん自身、すごく苦労されたんですね。

僕はアシスタントの期間が長かったので、その時は必死になって「(お店を)辞めてなるものか!」と思って頑張っていました。

美容師って、お店に入るとまずはシャンプー、カラー、パーマを経験して、最後にカットをやらせてもらえるのですが、そのカットをやっていないと美容師って名乗りづらくて…。カットをやる前に辞めてしまう子も多いので、2年間頑張って勉強して、奨学金の返済もある子達なのに可哀そうだと思うんです。

専門学校の段階でシャンプーやパーマを経験できていれば、すぐにカットに入れると思いますし、その勉強のための2年間になるべきだと考えています。

斉藤さんとしては、ブログで発信するだけでなくて、将来的には美容業界の教育を変えていきたいという想いもあるんですね。記事の方も楽しみにしています!本日はお話ありがとうございました。

■斉藤 創さん(操作イトウ)の情報はこちら
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