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「髪の毛”を“切る場所」から「髪の毛“も“切る場所」へ【Sou-i HAIR TANOBE ソウイヘアータノベ(川崎)】

今回は、神奈川県川崎市のSou-i HAIR TANOBE (ソウイヘアータノベ)代表取締役の田野辺さんにインタビューしました!

祖父の代から床屋だった美容師としての家系、3代目として美容室を立ち上げた田野辺さん。徹底的に地域密着して地元のお客様に満足してもらう。そこには美容師と美容室の”あるべき姿”を想い描く信念がありました。

――隣の店舗が祖父様の代から続く理容室であり、この美容室は田野辺さんが立ち上げられたサロンとのことですが。立地がとても特徴的ですね。

そうですね。川崎駅からバスで一本で着くのですが、でもGoogleマップで案内すると鈴木町駅から案内する場合が多いですが、少し距離があるので歩いちゃいますね。

――住宅街なので近辺の方が利用されているように感じましたが如何でしょうか。

地域密着でやっているので、半径3キロ圏内だと9割近くはカバーできていると思いますね。スタッフも自転車とか徒歩で通勤している子が多いので、雇用もお客様もこの地域ですね。“地域創生“とまでは大げさにはいかないですけど、地元密着でやっていますね。

――私も鈴木町駅からこちらのサロンまで歩いてくる中、少し考えまして。今回のようなWEBメディアで美容師さんのことを取り上げることって、美容師さん側にどのようなメリットを提供できるのかなと考えていたんです。特に田野辺さんのサロンのような地域密着のお店の場合、全国から集客したいわけではないはずですし…

ああ、それは本当にそうだと思います。

――でもこのようにお話を伺える以上は、絶対にメディアとして何かしら貢献したいと思ったんです。だから、今回は徹底的に地域密着のお話を深堀させて頂いて、この取り組みを全国の方やこの地域の方々に届けたいと思ったんです。

なるほど。そうですね。

――なので、この近辺のお客様に「インタビュー記事みたよー」と言ってもらえるような記事にできればと思うんです。あと、都内の美容師さんって、このような地域密着のような視点って持ってらっしゃらないと思うんです。

地域のプラットフォームになりたいという想いでやっていますね。今は美容室でしかありませんが、エステやマツエクをやっていて、隣で床屋もやっている。美容のサプリメントなども含めて、いろいろなお世話をしていきたいと思っています。

あとは髪の毛から栄養を検査できるような仕組みを取り入れています。それは“髪の毛から派生した健康”であり、うちは「生涯雇用」「生涯顧客」というモットーを作っているので、長くお客様に来てもらいたいし、長くスタッフに働いてもらいたい。それこそが地域密着ってことだと思っているんです。

それはやがてはプラットフォームになるというか、うちに来れば何か良い情報とか、良いサービスとか、良い商品とか、それらにについてお伝えすることができて、お互いに良い状態で過ごしてもらって長い付き合いになる。私たちはお客様と長い間付き合っていきたいと考えているので、駅から少し距離を置いているのは我々の弱みであり強みとしている部分ではありますね。

――確かに自分の身体に関わることなので、自分のことを知ってくれている方に長期的にサポートしてもらった方が良いことは多いですね。

そうですね。だからこそ情報だけは最新のものを用意しておいて、間違った情報だけは絶対にお伝えしない。それは意識をしています。嘘の情報を伝えることで、今まで築いてきた信用を一気に失う可能性もあるので。

なので、営業に来る方やビジネスパートナーとなる人はしっかりと選んでますね。予防医学士さんが独自に開発しているサプリメントなども、一般販売していないのですがうちでは降ろさせていただいているので、これは声を大にしてオススメできる商品ですね。

――一般的に販売されてないとなると、特別な営業が必要となりますね。

はい。他にも多くのコネクションだったり、いろんな勉強会に出たりとか、オリジナルのシャンプーやオリジナルのサプリメントを作っています。

重曹研究家方とコラボして、通常の重曹のパワーの10倍出せる超重曹を開発して本邦初の重曹シャンプーを作ったりして、普通のシャンプーだと界面活性剤が汚れを落とすために必要なのですが、それが体に合わない方もいるんですね。
皮膚が弱い人のために、重曹の成分だけで戦前上能力があるのでそういう人に向けて、うち独自でオススメしています。

「心と体を健康に」というコンセプトでサロン運営しているので、髪の毛はもちろんなのですが、健康についてもお客様のサポートをしていきます。

水素研究家の方ともコラボをして、独自のメニュー開発などの活動もしていますね。

――様々な業界の方々とコラボされているんですね。何よりも面白いのが、水素水って一時期マイナスイメージがついたと思うのですが、そこで信用を第一に考えている田野辺さんがコラボしていることです。その辺りもイメージにとらわれず、本当に信用できると見極めながらされているのが面白いです。

そうですね。水素水のあの騒動というは、こちらとしては好都合でして。理論的にあの濃度では効くはずが無いんです。うちは水素を気体で鼻から肺にいきわたるようにしているので、血流が良くなっている様子をマイクロスコープで確認して、使用前と使用後で立証してやっているので、お客様にも納得してもらえているのもあるんでしょうけど。

もちろん、お客様からすると“うちの信用”というのも担保にははいっているとは思うのですが、私たちもお客様のためになる“本物探し”というのは常にやっている状況ですね。

――少しでも胡散臭いモノを進めてしまうと信用を落としてしまうので、その辺りは慎重にならざるを得ないですね。

そうですね。その辺りは今年からもスタッフたちと共有していく部分ですし、とにかく結果に拘っていろんなことを進めていきます。お客様にとっては結果が出なければだめなので

どんどん、コアなファンを作っていって、「あそこ(Sou-i)に通っている人たちは明らかにスゴイ」と、この地域で思われるようなお店にしたい。

うちソウイっていうんですけど、これは創意工夫のソウイから取っていまして、他からの最新情報が最も早くここに入ってくるようなお店にしたいんです。

――「川崎の美容の最先端がここにある!」みたいな感じですね。ちなみに教えて頂きたいのですが、川崎は神奈川の中でも特徴的と言いますか、横浜とも違い、もちろん東京都も違うと思うんですが、どのようなエリアだと考えていますか?

私は47歳になり、生まれ育ったのもココなのですが、かつては工場地帯というイメージだと思うんです。特にこのあたりの南部地域は工場に勤めていている人が多かったので、そこに向けた商売をする人も多かったんです。

一方、交通の便は良くて、東京があるし、横浜もある。その点で少しずつ人気が出てきた街なんです。かつては少しディープな感じのイメージだったのですが、ここ10年でそれは薄まってきまして、工場の跡地にマンションがたくさん立つようになって、人口密度が上がって雰囲気も変わりましたね。

――なるほど!様々なお客様に来てもらえるようになったのは良いことですね。

そうですね。地域密着としてはそこをうまく呼び込んでいきたいですね。
今後もスタッフのレベルを上げていけば、もっとこの地域の方々にも受け入れてもらえるサロンになると思います。

――この地域の方々から必要とされているのは、この街の雰囲気を観ていてとても感じます。スタッフ育成の話がでましたが、スタッフを育ったというように感じますか?

美容師さんには色々なイメージがあると思うのですが、お洒落とかの良いイメージがある一方、悪いイメージもあるんです。僕はそれらを払拭したいし、美容師になったからは良いイメージをもってもらいたくて、「美容師って素敵だな!」って思って貰いたい。挨拶だったり笑顔だったり、しっかりとできるような人が成熟した人材なんじゃないかなって思います。最終的には人となりであって、人間はひとりでは生きていけないから、それが結果的にお客様からも信頼されることに繋がると思います。

――技術は当然として、人間として育成ということですね。詳しく教えて下さい!田野辺さんがそれを育成だと考えるようになったキッカケは何があったのでしょうか?

僕のバックボーンが影響していますね。僕はずっと床屋の後継ぎとして育てられてきたので、当時はそれに反発心がありまして、そのまま専門学校にいって美容師になるのが嫌で大学にいったんです。すると大学では「外からの見られ方」を学ぶことができて、高校時代だけじゃ得られない先輩とか後輩との関係を通じて、客観的に“美容師のこと“を見る目が養われたんです。

――なるほど!確かに、美容の専門学校にいくと、そのような客観的な視点は得られなそうです。純粋に技術を身に付けることに集中しそうですし、大学だとやる気のある人も無い人も含めて、様々な考えの人たちが集まるので。

そうですよね。あと修行したお店では心技体の技が飛び抜けていた先輩が多くいらしてそれはそれで良かったのですがこれに心が備わればもっとリスペクトされる存在だと感じました。

――確かにお客様に「この美容師、どうせ知らない」と判断されたらそれこそ「美容室って髪を切ることしかできない」と思われてしまいますし、そんなことではプラットフォームになることは叶わないかもしれません。

そうなんですよ!うちらの業界って“人”ありきなんです。だからどんなにお店のブランディングをして、どんなにロケーションが良くてライバル店がいないとしても、中身がスカスカなスタッフしかいないお店では絶対に流行りません。美とか健康とか、どんなに素敵な考え方を用意したところで、伝える側の人がしっかりしていないと絶対に伝わらないと思っているので、すごい大事にしています。

なので、うちは「髪の毛“を“切るところ」から「髪の毛“も“切るところ」へと変換をしようという話をスタッフの子たちにもしています。髪の毛だけを切ってば良いんじゃないですよってことを強めに押し出していくことが、今後の成功になっていくんじゃないかって思います。

――とても明確なメッセージですね。すでにSou-iではカット以外にも様々なサービスがありますが、髪の毛を切る以外の利用をされているお客様はいますか?

月に3回~4回いらっしゃるお客様もいて、ヘッドスパとか、マツエクとか、エステとか、うちはいろんなメニューを用意しているのでルーティンにされています。カットやエステ、マツエクなどのメンテなど、多くの点でお世話ができればと考えていますね。

――本日はありがとうございました。それはお客さんにとっても嬉しいですよね。今後、Sou-iが川崎の皆さんとどう歩んでいくのかが楽しみです!

合う方には本当に合うと思います!そうじゃないかた、髪だけをきりたいっていう方にとっては「いろいろ勧める」と感じる方もいるかもしれませんが、それは強気にやっていきたいですね。代わりがないお店になっていきたいんですよ、代わりがあると引っ越しとか、何かのきっかけで来てもらえなくなる。離脱したくなくなるようなお店を目指していますね。


※2Fのエステルーム


※2Fのマツエクルーム

【店舗情報】

◆Sou-i HAIR TANOBE (ソウイヘアータノベ)
電話番号:044-201-3839
住所:神奈川県川崎市川崎区藤崎4‐12‐4‐Tterrace102
営業時間 : 9:30~18:30※パーマ・カラーの受付時間は閉店時間の1時間前まで
定休日: 月曜日・第3火曜日
https://soui-hair.com/

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