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【知りたい!】~前編~『還元型コエンザイムQ10』について管理栄養士の先生に聞いてみた◎

執筆者

管理栄養士 中道麻智子
(えいようJoin登録)

ママ管理栄養士。料理教室講師経験後、委託給食会社にて献立作成や衛生管理、調理を経験。その後独立し、食によって健康に過ごせる人を増やしたいという思いのもと、コラム執筆や食事指導、レシピ作成などを行なっている。

身体にとって重要な働きをしている還元型コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は一時期テレビなどでも取り上げていましたが、健康や美容を保つ上で欠かせない成分である還元型コエンザイムQ10については知らない方も多いのではないでしょうか。

還元型コエンザイムQ10にはどのような働きがあり、どのような食べ物に含まれているか、還元型コエンザイムQ10を摂るメリットなどをご紹介していきます。

還元型コエンザイムQ10について知り、年齢を重ねても元気で、きれいに過ごしましょう!

還元型コエンザイムQ10とは

「コエンザイムQ10」は、エネルギーを作り出す際に必要な補酵素のひとつです。

ユビキノン (Ubiquinone) とも呼ばれ、ビタミン様物質として知られています。

私たちの身体は約37兆個の細胞から作られており、この細胞すべてに「還元型コエンザイムQ10」が存在しています。

私たちは日々エネルギーを使って身体を動かしていますが、このエネルギーは細胞のミトコンドリアという器官で作られています。

還元型コエンザイムQ10はエネルギーを作り出すために必須で、不足すると上手くエネルギーを作り出すことができないと言われています。

還元型コエンザイムQ10はこのように体内で合成することができますが、加齢とともに減少していきます。

コエンザイムQ10は良く聞くけれど『還元型コエンザイムQ10』って何が違うの?

コエンザイムQ10は美容に良いとされ、サプリメントや化粧品に使われているのを目にした方も少なくないと思います。

コエンザイムQ10は大きく分けると「酸化型」と「還元型」の2種類ありますますが、体内でエネルギーを作る際に使われるには「還元型」に変換する必要があります。

コエンザイムQ10を「還元型」に変える働きは体内に備わっており、体内の約95%は還元型と言われていますが、ストレスや病気、加齢、ダイエットや食の偏りなどによって低下してしまいます。 「還元型」への変換が上手くいかなくなるということは、エネルギー産生が上手くいきづらくなるということです。

還元型コエンザイムQ10ってどのような食材に含まれているの?

還元型コエンザイムQ10は野菜にも含まれていますがその量は少なく、肉や魚、卵に多く含まれています。 特に魚だとイワシなどの青魚に含まれていると言われています。

しかし、食品から摂れる1日の還元型コエンザイムQ10摂取量は3~5mg程度と言われており、サプリメントの1日の推奨摂取目安量は100mgであるため、食品だけで摂るのはなかなか難しいものです。

還元型コエンザイムQ10を豊富に含んでいるイワシでも100mg摂ろうとするとおおよそ20匹食べる必要があるという計算になります。

これだけ1日に摂ることは厳しいですよね。

最近では、ダイエットによって食べる量が減ったり、食の多様化によって動物性の食品を避けたりと食事の偏りが見られるなどから還元型コエンザイムQ10の摂取量が減り、そもそも食品中の含有量も減少傾向にあると言われています。

卵に含まれる還元型コエンザイムQ10の含有量は約20年間で20%程度まで減少したという報告もあり、食材以外からの摂取も視野に入れたいものです。

執筆者
えいようJoin登録管理栄養士
中道麻智子

つづく
【知りたい!】~後編~『還元型コエンザイムQ10』について管理栄養士の先生に聞いてみた

執筆者 管理栄養士 中道麻智子 (えいようJoin登録) マ ...

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