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たった”ひと席”だからこその贅沢空間!【ヘアサロン minette(白楽)】

今回は、神奈川県白楽の「ヘアサロン ミネット」オーナー、山﨑さんにインタビューしました!お客様にとことん合わせた“究極のおもてなし“。それを可能とした”たったひと席“のサロンの誕生秘話とは?

――ミネットは1席のみという、とても尖ったコンセプトのヘアサロンですね。どうしてこのようなスタイルになったのでしょうか?

ひとりのお客様の大切な時間をゆっくりくつろいでもらえる空間を作りたいと思いまして。
お店の雰囲気はまさに私の好みといいますか、好きな感じにさせてもらいました(笑)

あと美容のお仕事って、お店のスタイルとか空間とか、店員のファッションとかメイクとかも含めて「あ、この人にやってもらいたい」と思って貰えるのもトータル大事かなと思いましたので。空間も大事に考えていますね。

――ここまでコンセプトがハッキリしているヘアサロンさんも珍しいので、これは山﨑さんが本当にお客さんと向き合いたいから思うのですが、このスタイルが改めて良かったと感じた実際の出来事はありますか?

今までは大きめのサロンで働いていることが多くて、いろんなお客様と関わることはできるのですが、その分ひとりひとりのお客様の本音を聞き出せていない部分がありました。「もうちょっと切って欲しいけど、忙しそうだからやめとこ」みたいに気を遣わせてしまっていた気もします。

それは髪の悩みに限った話じゃなくて、例えばライフスタイル的に余裕が無い方に対して、お手入れに時間が掛かるヘアスタイルを提案してしまうのも良くないし、お客様のコミュニケーションの中で「あ、この人忙しいんだ」って理解を深めていかないと本当にベストなヘアスタイルを提案していることにはならないと思うんです。

マンツーマンだと、3時間でも4時間でもずーと一緒にいれるので、初回からいろんなことが聞けたりします。すると、お客様自身も心を開いてくれ安いというか、他の人に話を聞かれていることも無いので、何でも話して頂きやすいんだと思います。

――なるほど!確かに他にスタッフさんがいないというは、お客さんからするとお悩み相談には向いてそうですよね。私も髪の相談だったりプライベートの相談だったり、経験あります(笑)

そうですよね(笑)お客様には若い方も多いのですが、年齢層的には30代から60代がメイン。20代だと恋愛相談が多いし、30代だと子育ての相談が多いし、40代だと成長してきたお子様と親のお世話のお話が多くなります。私自身も上の世代の方々のお話が勉強になるし、楽しい時間になっています。

――ところで、これまでの美容師キャリアを拝見しまして、2009年~2013年のブランク期間にいまの山﨑さんのスタイルに繋がるルーツがある気がしたんですけど、如何でしょうか?

ああ、なるほど!2009年に結婚したんですよ。それまではホントにただただがむしゃらに仕事が好きで、プライベートもなくお店やスタッフと深く関わって仕事に全ての頭が回っている状態だったんです。

ただ、結婚を機にもうちょっと私生活も充実させたいなと思うようになって、家のこととか子供どうしようかなとか。すると、いったんお店を離れて出産、子育ての時期があって、パートの時期を経て仕事復帰しました。でも、家庭優先になる形で仕事をしていたので、自分としては消化不良というか中途半端で、もっと仕事を頑張りたいんだけど家庭も蔑ろにできないってモヤモヤの状態が続いていていました。
3人目が産まれた段階で以前のお店に復帰したのですが、しばらくするとお店が閉店することになりまして。

それまでも自分でお店を持ってやりたいと思っていたので、このタイミングなのかなと思いお店を作りました。昔はスタッフ5,6人ぐらいのスペースで作りたいと思っていたのですが、「でも、家庭もあって子育てしながらこれは無理だな」というかそこまで人の人生を背負えないなって考えるようになって、今までやってきた経験を違うスタイルで活かせるんじゃないかなと思い、このコンセプトになりましたね。

あと、今までのお店でもカット以外のシャンプーやパーマを担当するのが嫌だったわけじゃないんです。やりたかったんだけど次のお客様がいるからカットしかできないのが少し残念だった、じゃあ「これから全部自分でやればいい!」と思ったんです。

――蓄積されていたフラストレーションが解放された感じですね。

そうですね。とはいえ、お店を出した当初はこの形でやるのが私に向いているか分からなかったんです。技術者としてはいろんな経験してきたんですが、経営者としては初めてだから私に経営が向いてるかは分からなかったんです。

それまでは店長をしていたといえ、スタッフが多い環境で多くの人に囲まれ、みんなから意見をくみ取ってやってたんです。だから相談相手がいないっていう不安がありました。でもいざやってみたら、同じく経営者になった後輩や先輩たちと密に連絡を取り合って相談できるし、営業中もひとりだと寂しいかと思っていたんですが、よくよく考えたらお客様がいるし全く寂しくありませんでした(笑)

すると、いろんな悩みが一気に解消されたというか、結果的に自分に合ってるなって思いましたね。

――最初は不安だったけど、いざ始めるとどんどん不安が解決していったんですね。この3年間で当初の想い通りに、もうちょっと大きいお店にしたいと思うことはありましたか?

うーん、そうですね、なんか。なんでしょう。うん、人を育てる責任ってすごく大きいんですよね。美容学校卒業したての子がスタイリストになるまでって、誰に教わるかでその子の人生決まるので、もちろんその子に選択肢はあるのですが、面接して採用したからにはその子の一生を背負うつもりで教えなければならない。それは子育てと似てると思うんですよね

今は3人の子どもを育てているので、子どもたちが巣立ったらもしかしたら考えるかもしれませんが、今はそんなにたくさんの子を抱えられないですね(笑)

――なるほど。人を育てることの責任と大変さを、今まさに感じている山﨑さんだからこその感覚ですね。

そうですね。今は育てた美容師さんの親御さんに顔向けできるか?ってことも考えてしまうんです。今までとは感覚が違うというか、より責任を感じるようになりましたね。

――それは本当に等身大の感覚と言いますか、本音ですね。

はい、あと私もお客様もたくさん抱えたいわけではなくて、長い時間お客様と関わっていきたいんです。この辺りにはご高齢の方も多くて、今まで電車に乗って遠くの美容室に通っていたけど、「近くにこの美容室ができたからすごく助かったわ」って方も多くてご近所で来て下さる方が多いです。

みんな最初は行こうかどうか迷いながら、行った人の噂や口コミを待ってたみたいな(笑)だから新規はほとんど紹介なんですよ。

――3年されていると、同じお客様でも学生から社会人になっていたりと、少しずつ変わってきませんか。

ああ、そうですね。若い方ほど3年の成長は大きいですね。あとは子育て中の方とか、このお店の形式だとお子様連れの方も多いんですよ。他のお客様はいないので店内に預けても大丈夫だという安心感がある。もしベビーカーで泣いていても「気にならず来てください!」ってなるし、施術を中止して「ちょっとおやつを上げてきても良いですか?」ということもできる。

――お子様はここに座って遊んで待ってそうですよね。

あ!そうです!そうです!ここにカーペットをひいてキッズステーションにしたり、DVDプレイヤー持ってきて、DVDを観てもらったり。

――次のお客さん来ないので貸し切り状態ってことですもんね

好きにバーって、遊んで貰っていますね。あと貸し切りということは、いろんなお客様のニーズに応えることが出来るんです。「ごめんね今日は寝てたいからー」ってお客様もいらっしゃるので、その時はほとんど会話なく、ゆっくりヘッドスパとかトリートメントとかされていきますね。

だからこの空間の使い方がお客様の層によって全然違っていて、お子さんが「わー!!」ってはしゃいていることもあれば、私もお客様も何もしゃべらずにシーンとしているときもある、お客様から「ちょっと愚痴を聞いて―」という会話からワイワイ話すこともある、私自身のキャラが毎回違うかもしれません(笑)

――なるほど、マンツーマンだから何か話さないといけないのかと思いきやそうじゃなくて他にお客さんがいないからこそ、そのお客さんの“したい“空間にできるってことなんですね。

そうなんですよ。お洒落な服で来られる方もいれば、「準備の時間なくて、すっぴんで来ちゃった!ゴメン」みたいなお客様から様々ですね。大きい美容室では他のお客様からの目もあるのでそれなりの恰好で来ないといけなかったりするけど、寝ぐせのまま来る方とか、「昨日帰りが遅かったから頭も洗ってないの」って方もいらっしゃる。
それはうちならではの使い方だし「いまメイクしていい?」とか、「ちょっとお昼食べる時間なかったからここでたべていいー?」とか、自由に使って頂いていますね。

――確かに一人だからこそのリラックスですね。それは盲点でした。深夜営業されている美容室とかも、切ってもらって洗髪してもらってそのまま寝れるとか、ひと目が少ないのでジャージで来れるとか、そういうメリットに近いですね。

近いですね。あと大型サロンが苦手という方もいて、同じ天気の話とかをいろんなスタッフにしなくても済むっていうかたもいらっしゃいますね。

――それはあるあるですね(笑)

あるあるですよね(笑)

――お店の雰囲気も白を基調としていて、グリーン感もオシャレです。自由が丘にありそうな雰囲気ですね。

お店を設計デザインしてくださった方と「私はこういうのが好きです!」って、徹底的に煮詰めて、デザインの写真を出したりして「こんな感じがいい、あんな感じがいい」って言って(笑)
いっぱい言ったうえでお任せしたんです。このグリーンはそのデザイナーさんの提案です「絶対あったほうがいいです!」って。私もショールームまでついていって、外観は白いけどドアは黒く塗ってもらったり、だいぶ細かい点まで言った気がします。

――全体的に明るくて入りやすいですね。かなり拘っているデザインですが、そういうセンスも勉強されたのでしょうか?

美容師になった頃からそういうことが好きで、店舗の写真集というのがあるのですが、ああいうの見るのすごく好きでした。あとお家とかを見るのもすごく好きで、ヘアデザインだけじゃなくてお部屋のデザインとかも好きなんですよ。こういうところで自分が働いたらどうかなーとか、こういうお店だったらどういう服装するかなーとか

――もうその頃から美容室を経営する気まんまんだったんですね。(笑)

そうですね(笑)

――サイトにも書いてありましたが、4歳ぐらいの時から髪を切るのが好きだというお話だったと知って驚きました。

そうなんです(笑)人形の髪とか全部切っちゃってたんですよ(笑)

――(笑)本日はありがとうございました!昔からの山﨑さんの想いと、今のお考えがぎっしり詰まった素敵なお店とお話でした。お客様のことを第一に考え、変幻自在に姿を変えることの大切さを「minetteミネット」から学ばせて頂きました。

【店舗情報】

◆minette ミネット
電話番号:045-515-9381
住所:神奈川県横浜市神奈川区白幡向町12-1
営業時間 : open. 9:30 
定休日:毎週日曜日・月曜日、祝日

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