Beautwell Stylist

これからの時代は美容室の外へ飛び出していくべき!RIOCAROMA【グランルミネ―ル(三軒茶屋)】

今回は、三軒茶屋の「グランルミネ―ル」内でご自身のブランド「RIOCAROMA」の活動をされている、アロマコーディネーター&セラピスト&美容師であるカオリさんにインタビューしました!従来のヘアサロン×アロマだけでなく、デリバリーサービスや地域密着の活動もスタートされたカオリさんに、これからの美容師がやるべきことを聞きました。

――お久しぶりです!半年ぶりですね。これまでもカオリさんの活動は多岐に渡っており、グランルミネ―ルとRIOCAROMAでのヘアサロン×アロマだけでなく、最近はまた新しい取り組みをスタートされたとのことで、詳しくお話を伺えればと思います。その他にも様々な変化があったかと思いますが、まずは気になるのが店頭に置かれているサプリメントです。カオリさんがこれらの還元型コエンザイムQ10を取り扱ってみようと思ったキッカケは何だったのでしょうか。

これまで業者さんにもインナービューティーについてはお話をされていて、いろんなサプリやお茶をご紹介頂いていたのですが。決め手は“美容寿命※”という概念です。これが合致したんです。(自分の考え方と)「上手くハマった」みたいな。これまでは、そういう(明確な)コンセプトや言葉になってるものはありませんでしたので。

※美容寿命とは?:https://beautwell-style.com/about-us/

――確かに前回のインタビューでも、カオリさんも“美容寿命”の考え方に近いお話はされていました。

はい。ただ私たちのような商品を扱う側とお客様とでは感覚は違っていて、お客様に向けて、“美容寿命”という言葉を突然言っても伝わりません。平均寿命、健康寿命は皆さん知っている言葉だけど、美容寿命に関しては「実はこういう言葉や考え方もあるんですよ」って説明する必要がある

――確かに馴染みのない言葉です。美容寿命についてはどのような説明をしていますか?

たとえば70代の方に説明する場合、「将来、体も心も元気なお祖母ちゃんになっておきたくないですか?」って話をしています。すると「綺麗にはしておきたいわ」というお答えが多いので、そこで美容寿命のお話をします。美容寿命の考え方は(ただ)長生きすることではないと思っているので、「寿命で考えたときに、同じ寿命でもどういう寿命を生きたいですか?」ってことを砕けた表現でお話しますね。

あとはサプリメントって、飲んだことあるけど続かないって方が多いので、サプリを摂ろうと思ったきっかけを聞いて「友人や同僚が使っていて」とか「使っていたけど効果が実感できなくて…」って話を聞いていく中で、私も自分自身の話をします。

私も今までサプリメントは一切飲んだことがなかったし、あまり信用もしていませんでした。ただ自分の生活を振り返ってみて、1日に食事を規則的に3食取れる仕事ではないから、そろそろサプリメントを摂っておかないといけないかなという気分で始めた、という経過のお話をします。

ブログには投稿しているのですが、自分がサプリメントを摂っていて感じた本当の話をしています。

――なるほど。カオリさんがお店で取り扱うと判断されたということは、ある程度の効果を実感したということでしょうか?

私はしっかりと(どのサプリメントが自分に合っているか分かる)チャートをやって。今年の1月末から摂り始めました。
体への変化としては、むくまなくなりました。あとは寝起きスッキリ起きれるようになったりとか、皮膚が乾燥しなくなったりとか。サプリメントによる効果って、明確に何かを感じるというよりもどちらかというと「あっ!なんか違うかも」って感じじゃないですか。

食べ物や化粧水を変えているわけではないし、生活パターンを大きく変えたわけでもないのに調子が良くなってきた。じゃあ(いつもと)変わっているとしたら還元型コエンザイムQ10かなって思いましたね。勿論みんな同じ効果ではないので、私はこう感じましたってことをお伝えしていますね。

――ありのままというか。自分の身に起きたことをお話しされているんですね。

そうですね。だから商材をご紹介するというよりも、知識として知っておいた方が良いことをお伝えしています。コエンザイムは還元型が良いとか、イソフラボンのお話とか、そういうお話をさせて頂いていますね。

「新しい商品が入りました!」ってそういうやり方もあると思うんですけど、自分が買う側の立場になって考えても、「安いから買いませんか?」みたいなことを言っても絶対に買わないんです。しかも、そんな売り方をしちゃうと大事に“意味”が死んじゃうなと思っていて、美容寿命の考え方とか、一番大事な意味の部分が無くなってしまうので。

――なるほど、考え方を知ってもらう方が重要なんですね。

その考え方に共感して頂けるのであれば、やがては「ちなみにこういう商品もあります」みたいな紹介の流れが正しいんだと思います。効果に関しては、受け手の感覚の問題もあるので、

――なるほど。確かにどんなに良いサプリでも考え方の部分が伝わっていなくて、生活習慣がガタガタだと効果も感じづらいですよね。

そうそう。そうなんです。サプリメントってあくまで健康をフォローしてくれるものだし、補助食品という考え方じゃないですか。体に気を使いつつも、それでもお酒を飲みたいというのはあると思うし。体調を補う感覚で良いと思うんですよね。

――考え方を一緒にお伝えすることは、カオリさんならではのアプローチな気がしました。カオリさんはアロマテラピーもされているので、雑談×カウンセリングのようなことからアプローチされているのを前回のインタビューでもお話されていました。ストーリーを伝えることで商材のポテンシャルを引き出す。カオリさんにはそのメンタル面のサポートや土台作りをされていたので、そのお言葉が出たのだと思いました。

そうかもしれません。ちなみに30代ぐらいの男性って、健康志向については2極化しているので、そういう方には「どうせなら健康でいたくないですか?w」ってノリでスタートしていますね。

――ありがとうございます。続いてはカオリさんご自身の新しい活動について伺いたいのですが。デリバリーサービス(ホームケア、アロマトリートメント、カットデリ)などの新しい取り組みを始められたとのことですが、この半年でどのような心境の変化がありましたか?

最近はご訪問で活動しているので、街をよく歩くんです。そこで気付いたのが、どの年代の人も基本的に下を見て歩いているんです。顔を上げて歩いている方はいないです。目線が合わないように下を向いて歩いている。だから目が合わないんです、すれ違う人と。そうなると様子をうかがうこともできない。

それが私自身すごくショックで。

――確かに地域密着なのが美容室の良いところなのに、地域密着とはかけ離れていますね。

そうなんです!こんなに人がいるのに誰一人顔を合わせないことが衝撃だったんです。
美容室にずっといると、お店に来て下さったお客さんと挨拶を交わすのは当たり前のことなんですが、自分がここ以外の場所で挨拶ができるかというとそうではない。

だからデリバリーサービスや地域密着の活動など、新しいことをやり始めています。自分たちの当たり前が当たり前じゃないと気付いた。

この活動を通して、改めて自分たち美容室側のことも分かってきた。それはコロナみたいな大きな出来事がきっかけでもある。だからもし自分に持病があったり、手術の経験があると、健康食品の印象も変わると思ったんです。

――美容師さんって1日中お店にいるので、実は外のことが分からないんですね。

そうなんです。

――コミュニケーションが盛んな仕事だと思っていたのですが、確かにそれはあくまでヘアサロン内でのコミュニケーションに限ると…。

はい。この中(お店の中)だけなんです。かといって昔の日本のような、近所付き合いが盛んな関係性に戻そうって話でもないので、これからの時代はどうするべきなのか考えを巡らせています。

あと自分の住んでいるエリアのことぐらいはもっと知っておきたいと思うようになりました。

――美容師さんって地域密着と言いつつも、自分の地域のことを分かっていないこともあるんですね。

知らないと思います。知っているのと住んでいるのとは違いますね。お客様のお名前や髪質を知っているからといって、その方のことを知ったことにならない。その情報だけで「あなたのこと知っている」って言われたら困りますよねw

だからもしお店の外でお客様と出会ったとしてもお互いに気付いていない。仮にこちらが気付いていたとしても、気軽に声をかけられない時代感というか、必ずしも声をかけちゃいけないわけじゃないんだけど…なんか今の状況ってすごく寂しいなって思いますね。

――たしかに外で声をかけれないって…本当の地域密着の美容室とはいえないのかもしれません。

いえないですよね。私もここの場所だと22年住んでいるので、地理的な場所の説明はできるけど「それで地域を知っているとはいえない」と徐々に思うようになってきましたね。

美容室って、いろんな人が入って、いろんな人が出ていく場所なので、いろんな情報が集まる場所なんです。だからその得た情報を活かすことは絶対にできるし、活かされて無いと危惧しています。

――情報は集まるけど、その情報を広げられていないんですね。そこでカオリさんが始められたのが、お客様のお家に訪問する「デリバリーサービス」と地域と密着する「まごころサポート」なんですね。

そうなんです。情報が外に出ていかないし、広がっていかない。ここだけで終わっていて、すごく勿体ないと思っています。美容室って、道が分からないから訪ねにくる場所であっても良いと思うんです。コンビニみたいになる必要はないけど、関係性はいいんじゃないって思います。

――そうなると地域との結びつきは強くなりますよね。

はい。そういう場所でも良いんですよね。まだまだ自分自身も世間知らずだと思いました。
今みたいなご時世だと、ずっと美容室にとどまる必要はないと思うです。常にサロンワーカーである必要性が無くなってきていると思います。

美容師って、心のどこかで「1日中サロンにいないといけない」と思い込んでいる。しっかりと関係性ができていれば、お客さんとお茶を飲みに行っても良い。美容師とお客様や地域との関係は、そういう関係であっても良いと思っています。

――本日はありがとうございました!

【店舗情報】

◆RIOCAROMA(グランルミネール内※カオリさんの出勤時のみ)
電話番号:03-5486-0404
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-22-7-1F
営業時間 : 10:00~19:30 
定休日:不定休
https://riocaroma-88.amebaownd.com/

-Beautwell Stylist

© 2024 ビュートウェルスタイル Beautwell Style