イソフラボンたっぷりで美肌や健康の味方『豆乳』。そのまま飲むだけでなく鍋やスイーツなど、多くの料理で大活躍!私たちの生活でもすっかりとお馴染みの食材になりました。
そんな豆乳ですが、豆乳には2種類「無調整豆乳」と「調製豆乳」があります。何となくの違いは分かるのですが、改めて違いを聞かれると困ってしまいます。それぞれの成分の違いは?味の違いは?使い方の違いは?
今回は無調整豆乳と調製豆乳の違いについて改めて確認していきましょう。味に関しては直接飲んで本気でテイスティングしてみます!
▼大豆イソフラボンの詳しいことはココから!▼
~前編~『大豆イソフラボン』について管理栄養士の先生に聞いてみた
~後編~『大豆イソフラボン』について管理栄養士の先生に聞いてみた
そもそも豆乳ってなんだろう?
豆乳とは「大豆のしぼり汁」です。豆腐を作る過程で生成される、乳状の液体が豆乳です。豆乳を除いた部分の固形物が『おから』ですね。豆乳の特徴は低脂肪で高たんぱく質であること。とてもヘルシーな飲み物なので健康効果が期待できます。
見た目と味の違いは?
味の違いを調べるべくワイングラスでテイスティングしてみましょう。今回はブルゴーニュ型のワイングラスを用意。飲み口が広いので、香りを知るのに適しているグラスを選びました。
スワリング(ワイングラスをくるくる回す行為)しながら違いを見ていきます。
無調整豆乳
「無調整豆乳」は少しグリーン感のある香りがします。かなりサラサラしているので、ゴクゴク飲めるほどの流動性です。舌に触れた瞬間のインパクトは大きくなく、味わいながら味覚が研ぎ澄まされていく感覚があります。
後味にしっかりとした大豆を感じることができます。独特の大豆の風味が残っているので、少し苦みに感じる人もいるかもしれません。大豆のそのものの味を楽しみたい方にはおすすめです。
そのまま飲むのが大変な無調整豆乳ですが、料理での使い勝手は良さそうです。お鍋やクリームパスタで活躍しそうです。普段の料理を少しまろやかにしたいときや、牛乳の代わりに豆乳を使うアレンジも良いかもしれません。
調整豆乳
「調製豆乳」は、見た目でも分かる程に粘度が高く、グラスを回した時の付着量が多いです。香りはそこまで感じません。舌に載せると少し塩気を感じつつも、まろやかでクリーミーな口当たりです。しばらく口に含んでいても、舌の上にトロトロ感が残ります。
飲み物と食べ物の中間ほどのとろみがあります。後味はすっきりでなのでクセがありません。直接飲むのに適した調整をされている感覚があります。苦みも少ないのでお子さんでも飲みやすいようになっています。
大豆の風味が少し抑えめなので、そのまろやかさを活かしてデザートに使うのが良さそうです。生クリームを使用するスイーツとの相性が良さそうです。
違いは大豆固形成分の割合
無調整豆乳と調整豆乳の最も大きな違いは、大豆固形成分の割合です。大豆固形成分とは、同じ割合のこと。
無調整豆乳は”大豆固形分が8%以上”、調整豆乳は”大豆固形分が6%以上”という基準値が定められています。つまり、無調整豆乳の方が、含まれている大豆の割合が多く、タンパク質も多く含まれていることになります。
栄養の違いは?
「無調整豆乳」の方が大豆固形分が多いということからもわかるように、無調整豆乳の方が大豆の栄養をより多く含んでいます。
イソフラボン
イソフラボンは、女性ホルモンを補助する働きをすることから、肌のシミやしわを防ぐ美肌効果が期待できます。また、骨粗鬆症予防にも効果があるとされています。
たんぱく質
たんぱく質はコレステロール値を下げる作用があります。また、豆乳に含まれるたんぱく質は植物性たんぱく質なので、動物性食品に比べるとカロリーが低くダイエット中の方にもおすすめです。
大豆サポニン
体を錆びつかせないようにしたり、体内脂肪燃焼を促進させる効果も期待できます。
レシチン
コレステロール値を下げて、動脈硬化を防いでくれます。脂質が動脈にたまりにくくなり、スムーズに血液が流れるのを助けてくれます。脳を活性化させる効果があると言われています。
さいごに
今回は「無調整豆乳」と「調整豆乳」の違いについて紹介してみました。大豆の栄養をより多く取り入れたいという方には「無調整豆乳」がおすすめです。ただし、味わいや適した料理が異なるので、ご自身で成分表示や好みと相談しながら選んでくださいね。
低脂肪で美肌効果もある豆乳は身体が喜ぶ飲み物です。「無調整豆乳」と「調製豆乳」を両方、冷蔵庫に入れておいて、その日の気分で使い分けてみるのも良いでしょう。
▼大豆イソフラボンの詳しいことはココから!▼
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