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【知りたい!】~前編~『ゆらぎ肌』について管理栄養士の先生に聞いてみた◎

執筆者

管理栄養士 大屋佳奈 (おおや かな)

給食管理の仕事を主軸に特定保健指導やレシピ開発、国家試験対策についての情報発信、学生相談、料理教室アシスタント、コラム執筆など多岐にわたり活動中。また、イラストレーター・動画クリエイターとしても活動の幅を広げている。

こんにちは!皆さんは『ゆらぎ肌』という言葉をご存知でしょうか?

ゆらぎ肌は、これから春に向けて気温が変化し花粉が飛び始める時期に特に起こりやすいお肌トラブルを指す言葉です。

『化粧ノリがいつもより悪く感じる…』
『いつも使っているスキンケアが合わないように感じる…』
『日によってお肌が乾燥していたり、いつもよりオイリーに感じたりする…』

こんな症状に悩むことはありませんか?

お肌のコンディションが不安定だと感じる方、もしかしたらそれは『ゆらぎ肌』かもしれません。

今回はこの『ゆらぎ肌』について詳しくお話していきたいと思います。

ゆらぎ肌とは

ゆらぎ肌とは、温度や湿度、ストレスなどの心の変化にうまく適応できず、肌のバリア機能が低下して一時的にお肌全体が敏感になってしまい、お肌に違和感を覚える状態のことを言います。

以下のチェックリストで1つでも気になる項目がある方は既にゆらぎ肌になっているかもしれません。

□季節の変わり目になると、いつも使用している化粧品が合わなくなる
□生理の前後は肌荒れしやすい
□赤みやかゆみが季節の変わり目などに出る
□化粧水が肌にしみることがある
□洗顔後に肌にツッパリを感じる
□肌がゴワついている感覚がある
□化粧ノリが悪い時がある
□日によってお肌が乾燥していたり、いつもよりオイリーに感じる

気候や心身的なストレスだけでなく、花粉や紫外線などの外部刺激もゆらぎ肌の原因です。

そのため、気温の変化に加えて紫外線が強くなり花粉も飛び始める春は時にお肌が揺らぎやすい季節と言われています。

人によっては春から新しい環境、慣れない環境で始まる新生活が心にストレスを加えてしまい、さらにお肌がゆらぎやすい状態となってしまうため注意が必要です。

敏感肌や乾燥肌との違い

先程のゆらぎ肌チェックリストを見て『敏感肌や乾燥肌の症状と似ているのでは?』と感じた方がいらっしゃるかと思います。

敏感肌や乾燥肌といったお肌トラブルとゆらぎ肌は何が違うのでしょうか?

ゆらぎ肌と敏感肌や乾燥肌といったお肌トラブルとの違いで一番わかりやすいのが「一時的なものであるか、慢性的なものであるか」です。

ゆらぎ肌の場合は季節の変わり目や、心身的なストレスを感じた時にお肌の調子が悪くなるという特徴を持ちますが、敏感肌や乾燥肌の場合は常にお肌のバリア機能が低下していたり、肌の内部に十分な水分が保持出来ないことが原因で起こる慢性的状態のことを指します。

敏感肌や乾燥肌は生まれつき肌が弱いケースや年齢による体質の変化といった要因が多いのですが、ゆらぎ肌は環境要因や心理的要因によるところが大きいです。

ゆらぎ肌を予防するには??

先ほども説明させて頂きました通り、ゆらぎ肌は外的要因や心身的要因で一時的にお肌のバリア機能が低下してしまうことが原因で起こるお肌トラブルです。

ゆらぎ肌を招く外的要因に花粉があるともお話させて頂きました。花粉といえばくしゃみや鼻水が出るといった症状を思い浮かべるかと思いすが、花粉と肌トラブルが結びつかない方が多いと思います。

花粉による肌トラブルはなぜ起きるのでしょうか?

花粉による肌トラブルにもお肌のバリア機能の低下が関わっているのです。

お肌のバリア機能が十分にはたらいている時は、アレルゲンである花粉が皮膚に付いても大きな刺激にはなりません。しかし、バリア機能が低下したお肌は花粉などの外部刺激に弱くなってしまいます。バリア機能が低下することで花粉が肌に侵入しやすくなるため、身体の免疫システムがはたらいてアレルギー反応が起こりやすくなり、その結果肌トラブルが起きてしまうと考えられています。

ゆらぎ肌を予防するためには、『日常的にお肌のバリア機能を正常に保つこと』+『アレルギー反応が起こりにくい身体作り』が大切になります。

バリア機能を正常に保つためには保湿や洗顔に注意することも勿論大切ですが、バランスの取れた食事や良質な睡眠を取ることも大切です

では、『アレルギー反応が起こりにくい身体作り』とは具体的に何をすればいいのでしょうか?詳しくみていきましょう!

腸内環境を整えてアレルギーに負けない身体作り!

『アレルギー反応が起こりにくい身体作り』の答えは『腸』にあります。

私たちの腸には免疫機能の約70%が集まっていると言われており、花粉症状やアトピー症状などの発症にはこの腸内環境が深く関わっていることが指摘されています。

つまり、花粉などのアレルギー症状が起こりにくい身体になるためには腸内環境を整えて腸を元気に保つことが大切になるのです。

腸内環境を整えるには、

・『不溶性食物繊維を含む食材』を摂り腸に便を長期間停滞させないこと

・『乳酸菌などの善玉菌を含む食材』+『善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維やオリゴ糖を含む食材』を摂ること

が大切です。

腸内環境に関する善玉菌や水溶性食物繊維について過去のコラムで詳しくお話しているのでぜひ参考にしてみて下さいね!

前編はここまで!

後編は『お肌のゆらぎを防ぐおすすめ食材 ブロッコリー』のお話から再開させていただきますね!

後編につづく

こちらのコラムを執筆いただきました『絵を描く管理栄養士』として活動中の大屋先生についてはコチラからもご確認いただけます。

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