お風呂から上がってドライヤーを使用する前に髪につけるトリートメントには、いくつか種類があります。大きく区分すると「洗い流さないトリートメント」「ヘアオイル」「ヘアクリーム(ヘアーミルク)」の3種類。
もちろんこれらは使用用途が違います。きちんと理解して使用しなければ、効果は半減するどころか髪にとってマイナスになることもあります。これらは薬と同じく、用法・要領を守ることが大切なんです。今回は洗い流さないトリートメント、ヘアオイル、ヘアクリームの違いについて解説していきます。
洗い流さないトリートメントとヘアオイル&ヘアクリームの違い
洗い流さないトリートメントとヘアオイル&ヘアクリームは決定的に違う点があります。それは髪を補修する力があるか否かです。
洗い流さないトリートメント
洗い流さないトリートメントには髪の毛の補修効果があります。よって「髪の毛に栄養を与えて回復させたい!」という方であれば、洗い流さないトリートメントを使用することになります。アイロンやカラーによって痛んだ髪の毛に対して有効です。髪の内部に栄養を与えるので、その分だけ髪の毛に少し重さが出ます。
ヘアオイル&ヘアクリーム
一方、ヘアオイル&ヘアクリームには髪の毛を補修する効果はありませんが、髪の見た目をつやつやにする効果があります。髪の毛全体をコーティングして潤いをキープしてくれます。
ヘアオイルとヘアクリームの違いは?
ではヘアオイルとヘアクリームの違いはなんでしょうか?ヘアオイルとヘアクリームの効果は、どちらも髪に膜を張ってコーティングし、潤いを閉じ込めることです。髪は乾燥に弱く、風を受けたりホコリが付着するだけでも潤いを失ってしまいます。しっかりコーティングされた髪なら、外気はもちろん、ドライヤーの熱やブラッシングの際の摩擦からも守ってくれます。では、この二つの違いはなんでしょうか。
ヘアオイル
クリームに比べ油分を多く含むため、髪がつややかに見えます。付けすぎてしまうとベタついて見えるので、量に注意してください。基本的にはショート〜ボブは1プッシュ、ミディアムは2プッシュ、ロングは3プッシュで良いでしょう。
揮発するため1日持たせることは難しいので、朝・昼・夕方と1プッシュ付け足して上げるとツヤがキープされます。
ヘアクリーム
オイルに比べ油分が少ないため、ベタつきを感じにくいです。触った感じもまるで何も付けていないように感じるため、オイルの重たさが苦手で、さらっとした軽い仕上がりが好きな方はクリームがお勧めです。
また、油分だけでなく水分も含まれており、髪がまとまる力はオイルより強いです。枝毛を抑えたい方にもお勧めですね。
それぞれの役割
▼洗い流さないトリートメント▼
補修力 ○
艶出し △
重さ やや重め
▼ヘアオイル▼
補修力 ×
艶出し ◎
重さ 重め
▼ヘアクリーム▼
補修力 ×
艶出し ○
重さ 軽め
まとめ
もちろん商品によって違いがありますし、近年は軽めのヘアオイルや重めのクリームなども存在しますが、基本的には上記の通りと思っていただいて大丈夫です。筆者のお勧めとしては、「まずは、洗い流さないトリートメントをつけて、その上からヘアオイルかクリームをつける」ことです。これにより、内部に栄養を与えつつ、外部をコーティングして栄養が逃げにくくなります。この時、トリートメントやオイルを付けすぎて髪がベタつかないよう注意してください。
最後に「違いは分かったけど、それぞれに種類がありすぎてどれを使えばいいかわからない!」と思っている方も多いと思います。自分で調べて市販のものから選ぶよりも、行きつけの美容師さんに聞いてみると良いでしょう。トリートメントやオイルは自分の髪質によって合う合わないがあるので、自分の髪の毛のことをよく理解してくれている美容師さんにおすすめのアイテムを選んでもらうのが一番です!自分に合うアイテムを見つけて、綺麗な髪をキープしましょう!