コラム

初心者のためのアロマ講座【2021年最新版】

エッセンシャルオイルや精油と呼ばれるアロマオイルには、心と体の両方をリラックスさせたりリフレッシュさせたりする働きがあります。売っているのは見たことあるけれど、どう選べばいいか、どうやって使えばいいか分からないという人もいるのではないでしょうか。

また、香水は使っているけれど、アロマオイルは未経験、という人も多いかもしれません。アロマオイルはエッセンシャルオイルや精油とも呼ばれ、植物の葉や果皮、花や樹皮を蒸留したり、圧搾したり、油脂などに漬けこんだりとさまざまな方法で抽出されます。

今回はアロマのことが良くわからないひと向けに、アロマオイルについて詳しく解説していきます。それぞれの香りの特徴も記載してありますので、自分の好きな香りを見つけてみてください。

アロマオイルの注意点

「アロマオイル」にはさまざまな種類があります。精油をオイルや水で薄めているものもあれば、人工的に香りを合成しているものもあるため、用途によっては注意が必要です。また「オイル」とありますが、原液は刺激が強いため、直接触れたり、口に入れたりするのは絶対にNGです。間違えて皮膚についてしまったときは水で洗い流せば大丈夫。口に入れてしまったときは、お医者さんの指示を仰ぎましょう。

女性ホルモンに影響するものや刺激が強いものもあるので、妊娠中や乳幼児、病気療養中の人は芳香浴程度に留めた方がよいでしょう。
また、柑橘系のアロマオイルは、日光や紫外線に当たると炎症を起こすことがあります。これらのアロマオイルを使ったクリームは夜だけ使うなど日に当たらないよう気をつけましょう。

ペットがいるおうちも要注意です。ペットは人間に比べ身体が小さく、アルコールなどの代謝能力も違います。すべてのアロマオイルがNGというわけではありませんが、ペットがいるおうちでも大丈夫と確認されているものを使うほうが安心です。ペットの前では使用を控えたり、使ったあとはしっかり換気をしたり、使い方を工夫して安全に使用しましょう。

香りの種類で選ぶ

フローラル系や柑橘系など、それぞれ好みの香りがありますよね。アロマオイルの香りは大きく7つに分けられます。

①ハーブ系:ペパーミント、フェンネル、タイムなど。爽快感のある香り
②フローラル系:ラベンダー、カモミール、ジャスミンなど。甘い香りが特徴。
③柑橘系:レモン、ライム、ベルガモットなど。爽やかでフレッシュな香り。
④樹木系:ユーカリ、ティートゥリーなど。清々しく森林浴をしているような香り。
⑤樹脂系:フランキンセンス、ミルラなど。重圧感のある甘い香り。
⑥エキゾチック系:イランイラン、サンダルウッド、パチュリーなど。東洋的な香り。
⑦スパイス系:シナモン、カルダモン、ブラックペッパーなど。刺激のある香り。

使う目的で選ぶ

アロマオイルは目的で選ぶ方法もあります。薬ではないので病気を治すことはできませんが、元気を出したりリフレッシュしたりといった効果を期待することはできますよ。

①リラックスしたい:カモミール、イランイラン、ジャスミン、ローズなど
②ゆっくり眠りたい:ラベンダー、ベルガモット、ネロリ、オレンジ・スイートなど
③リフレッシュしたい:グレープフルーツ、ジンジャー、セージ、ローズウッドなど
④眠気を覚ましたい:ペパーミント、スペアミント、ユーカリ、レモングラスなど
⑤集中力を高めたい:ジュニパーベリー、ペパーミント、ユーカリ、バジルなど
⑥明るい気分になりたい:メリッサ、イランイラン、ベルガモット、ネロリなど
⑦ロマンティックな気分になりたい:サンダルウッド、ネロリ、パチュリーなど

初めての人におすすめのアロマオイル

アロマオイルにはいろいろな種類や香りがあります。比較的手に入りやすく、使いやすいアロマオイルはこちらです。

①ラベンダー

一番有名で一番使われると言っても過言ではないのがこのラベンダー。穏やかなフローラル系の香りが心地よく、緊張や不安感をほぐしゆったりとした気分にさせてくれます。ぐっすりと眠りたいときに寝室の香りとして使うのも効果的ですよ。

②イランイラン

エキゾチックな甘い香りがするイランイランは、熱帯地方に咲くイランイランの花から抽出されるアロマオイルです。緊張をほぐしてリラックスさせてくれる効果があるとされ、プレッシャーや不安を感じている人にも役立ちます。また、濃厚で甘い香りはロマンティックな雰囲気作りにもぴったり。ただし、香りがかなり強いので少しずつ使用しましょう。

③オレンジ・スイート

柑橘系を代表する香りがこのオレンジ・スイートです。作用も穏やかなので、お子さんの芳香浴にも使うことができますよ。心配事があるときや、気分が落ち込んでいるときなどは、オレンジ・スイートの懐かしい香りが安心をもたらします。

④ユーカリ

ユーカリはクールで爽やかな香りが特徴のアロマオイル。鼻詰まりが酷いときなどに使うと効果的です。また、デオドラント効果にも優れているので、お掃除や洗濯のときに2~3滴垂らすと消臭剤としても使うことができます。ユーカリのアロマオイルには「ユーカリ・シトリオドラ」という種類のものもあります。こちらはレモン・ユーカリとも呼ばれるオイルで、虫除けにも使うことができます。

⑤ペパーミント

ペパーミントは「ハッカ」としても親しまれている香りです。歯磨き粉やメントール系のお菓子の香りと同じにおいがするので、かぎ慣れている人も多いのではないでしょうか。スッキリとした爽やかな香りで、眠気を覚ましたり、意識をハッキリさせてくれる作用があります。害虫などはペパーミントの香りを嫌うので、台所周りのお掃除にも効果的ですよ。

⑥ゼラニウム

別名「ローズゼラニウム」とも呼ばれています。ほのかに甘いローズの香りにミントの爽やかさをのある香りで、女性に役立つ特徴が多いアロマオイルとして有名です。特に更年期の女性や生理周期で不安定になる女性の心強い味方となってくれるでしょう。ゼラニウムにも虫除けの効果があります。レモン・ユーカリやペパーミントなどと一緒に天然の虫除けアロマとしても使うことができます。

⑦ローズマリー

ローズマリーは食用スパイスとしても有名ですね。ラベンダーやティートゥリーに次いで有名なアロマオイルのひとつです。清涼感のあるクールな香りで、集中力を高めたり、朝スッキリと目覚めさせてくれる効果があります。

⑧ローズ

「香りの女王様」と呼ばれるほど、気高く高級感に溢れたエレガントな香りのアロマオイルです。ローズの香りはさまざまなネガティブ感情をほぐしてくれる効果があるとされています。また、少量でも効果があること、とても穏やかに作用することなどから、オレンジ・スイート同様、子どもへの芳香浴にも適しています。

⑨柚子

ゆず湯や料理など、日本人にはおなじみの香りですね。柚子の優しく爽やかな香りは、他の柑橘系アロマオイルと同じように気分を明るくしてくれる効果があります。他の柑橘系オイルとの違いは、柚子にはリラックス効果が高いというところ。気分を明るくほぐししつつ、リラックスさせてくれる効果があるので、寝る前の入浴時などに使用すると効果的です。

⑩ベルガモット

紅茶のアールグレイにも使われているのがこのベルガモットです(アロマオイルは食用ではありません。紅茶に使われるものとは異なりますので絶対に飲用しないでください)。他の柑橘系アロマよりも甘いフローラルな香りが特徴です。ベルガモットには、気持ちが落ち込んでいるときに上向きにする効果があります。刺激性のある香りではないので、リラックスタイムにもおすすめの香りです。

アロマオイルのある生活を楽しみましょう

インドアタイムが増えたことで「気持ちの切り替えがうまくできない」、「なんだか疲れが抜けない」など、ネガティブな気持ちが続いているときは、アロマオイルの力を借りてみませんか。優しく作用するアロマオイルの香りは、安らぎやリフレッシュタイムにぴったりです。まずはお気に入りの香りでリラックスしてみてはいかがでしょう。ティッシュに垂らしたり、お風呂に数滴入れるだけでも効果的ですよ。

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