コラム

【はじめての家庭菜園】初心者でも失敗しにくい野菜8選!

おうち時間が増えたことで、せっかくなら家庭菜園でも始めようかと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、これまで土いじりもしたことがないような初心者は、何から始めればいいのかもわかりませんよね。そもそもせっかくなら失敗したくない・・・

そんなあなたは、初めてでも育てやすい野菜にしぼって植えるのがオススメです。植えっぱなしでも失敗しにくい野菜を8つ、ご紹介しますので、是非参考にしてください。

コツを押さえて失敗しない!3つのポイント

植物を育てるにあたって、これさえ押さえておけばほぼ野菜は育つ!といっても過言ではないポイントをお伝えします。どの野菜にもいえることなので、是非このポイントを押さえて楽しく野菜作りを始めましょう。

絶対に押さえておきたい、土づくり

何をおいてもまずは土づくりが重要です。最初にしっかり土づくりをしておけば、あとは水をやるだけで勝手に育つといってもいいくらいなのです。なぜそんなに土づくりが重要なのかといいますと、野菜は水分も栄養も根っこから、つまり土から吸収するためです。野菜が十分に栄養と酸素を吸収するためには、土の粘度や水はけの良しあし、酸性度など多くの条件を満たす必要があります。

初心者が1から土を作るのは難しいので、ホームセンターなどで市販されている「野菜用」の土を買うことをおすすめします。野菜作りに適した栄養のある土の状態にしてあるので、初めての家庭菜園にとって理想的です。重くて持ち帰るのが不安なら、インターネット販売でも買えるので賢く利用しましょう。

目指せ!水やりマスター

野菜を育てるうえで水やりはとても大事です。しかし水はやり過ぎてもやらな過ぎても枯れてしまう原因になってしまいます。基本的には毎朝、土の表面が乾いたらたっぷりあげます。ここで注意したいのはお水をあげる時間帯。真夏の昼間など気温が高い時間帯に水をあげると、土の温度も上がっているので熱湯をかけているような状態になり、枯れる原因になってしまいます。

そこで、朝の涼しい時間帯か夕方の温度が下がってきたころにあげるようにしましょう。朝だけでもいいですが、野菜の状態を見て、翌朝しおれて元気がなくなっているようなら水不足かもしれませんので、夕方もあげるようにします。トマト等はお水をあげすぎない方が甘くなりますし、きゅうり等の野菜によっては夕方にあげた方がいいものもあるので、野菜によってお水のやり方を少しだけ工夫してあげると成功率はぐっと上がります。

スクスク育つ、日当たりと風通し

野菜が育つために太陽の光は欠かせません。植物は光合成をして成長するためです。野菜にはそれぞれ実がなるために必要な日照時間があり、日光にあたる時間が必要量に満たないと実がなりません。以前筆者が植えたきゅうりは、庭の一角の木のそばだったため日光が遮られ、ひょろひょろのきゅうりが一本とれただけで、時期が終わってしまいました。

翌年、日の出から昼過ぎ頃まで日光があたり、何も遮るものがない場所に植えたところ、鈴なりにきゅうりがなり、夏のあいだ中楽しむことができました。逆にリーフレタスは、日照時間の短い半日陰のような環境でもよく育ち、たくさん収穫できました。このように野菜によって最低限必要な日照条件があるため、植える場所はよく見定めましょう。

また、風通しがいいかどうかも、野菜を植える前にしっかりと確認しておきたいポイントです。風通しが悪いと、虫がついてしまったり、病気になる原因になってしまうからです。これから野菜を植えようと思う場所に、一日でどれくらいの日が当たるか、風通しはしっかりあるかを確認して、一番条件を満たす場所に植えることが、失敗せずに家庭菜園を作るために必要な準備といえるでしょう。

どこで育てる?お庭・べランダで育てるためのコツ

家庭菜園と一口にいっても、庭に畑を作って植えるのか、ベランダなどでコンテナを使用して植えるのかによって、必要な条件は異なります。庭で育てる場合、ベランダなどで育てる場合のコツをしっかりと押さえておきましょう。

庭で育てるときのコツ

庭で育てる場合、まずは土をしっかりと作り耕すことが失敗しないためのポイントです。日本の土壌のほとんどは酸性で、酸性の土では野菜が育ちにくいため、野菜が好む中性~弱酸性にする必要があります。畑にしたい場所の土をホームセンターなどで手に入る「野菜用」のものに入れ替え、石灰を混ぜておくと中和されます。野菜を植える場所が、一日のうちでどれくらい日が当たるのか、風通しはいいかなどをしっかり見定めることは、失敗しないために絶対やっておきたいですね。

ベランダで育てるときのコツ

ベランダの床はコンクリートなど熱を持つことが多く、一度熱を持つとなかなか温度が下がりません。その上にコンテナを直に置いてしまうと、野菜が枯れる原因となってしまうので、コンテナの下に板を敷いたり、ブロックを離して隙間をあけた上に置くなどして底上げしてあげましょう。

日当たりや風通しも大切ですが、忘れてしまいがちなのがエアコンの室外機です。夏は熱風と呼べるほどの風があたることで、野菜の生育に影響を与えてしまうので、こちらも注意が必要です。また、コンテナで非常用の避難路などを防がないように気を付けましょう。

コンテナで作る失敗しづらい野菜

コンテナ栽培に向いている、初心者が失敗しづらいおすすめの野菜を4つご紹介します。初めての野菜づくりの場合、種から発芽させるのは難易度が高いので、すでに発芽している苗を買って植えた方が失敗しにくくなります。

ほうれん草

比較的短い期間で収穫できて、病気や害虫もつきにくいので、初心者におすすめです。ただ、あまり暑さに強くないので、冬に収穫できるように秋に植えるといいでしょう。寒さにあたると甘みのあるおいしいほうれん草になります。ほうれん草は初めに肥料をしっかり与えるのが、失敗しないためのポイントです。

小松菜

寒さに強いので、秋口に植えて少しずつ時期をズラして植えれば、春先まで長く楽しめます。丈夫で育てやすく、ベランダにあるとちょっとお味噌汁の具する等、何かと使えるので植えておくと便利です。

ラディッシュ

別名二十日大根(ハツカダイコン)ともいわれますが、実際には30日~収穫できます。あまり暑さが得意ではないので、春先か秋口に植えると失敗しにくいです。小さいコンテナでも十分に育つので、気軽に植えられる初心者向けの野菜です。

インゲン

筆者の経験上、ほかの野菜を植えている空いたスペースに植えておくだけで、一ヵ月くらい毎日のようにとれて重宝しました。蔓なしと蔓ありがあり、蔓なしのものだと支柱を立てる必要もないので、植えっぱなしでOKというくらい放置でも元気に育ちました。ただし、蔓ありのほうが収穫期間も長く丈夫なので、支柱やネットに誘引する手間が苦にならないのであれば、蔓ありのほうがおすすめです。

お庭で育てる失敗しづらい野菜

庭で家庭菜園にチャレンジするなら、最初はこの4種類を植えると失敗しづらいでしょう。お庭で育てる野菜も、種から育てるよりも苗で買って植えた方が初心者は成功率が上がります。

きゅうり

きゅうりは水が大好きな野菜で、夜に実を太らせるので水やりは朝よりも夕方にあげたほうがいいようです。実がなってきたら二週間に一回程度、肥料を足してあげることで、どんどん実がなります。つる性なので、つるがからむための支柱かネットにつるを誘引します。下の方の葉をすいたりして風通しをよくすることと日当たり、水はけに気をつければ初心者でもたくさんの実を収穫できます。

ミニトマト

普通のトマトよりも手軽で長期間収穫できるので、初心者におすすめです。実をつけるために一日最低4~5時間、しっかりと日当たりを確保してあげます。
こちらもつるがからむための支柱が必要です。つるを支柱に誘導してひもでゆわえておきます。

トマトはもともと乾燥地の野菜なので、水はけだけはしっかりと気を配っておきましょう。あまり水をあげすぎない方が甘くておいしいトマトになります。頻繁に水やりをしなくても収穫できるので、ずぼらさんにオススメです。

じゃがいも

芽がでかけた種イモを土の中に埋めておけば、水やりもほとんど必要なく育ちます。注意したいのは、植え付けの時期。春と秋となっていますが、涼しい気候が好きなじゃがいもは、9月ころのまだ暑さの残る気温では、種イモが腐ってしまうことがあります。初めてのじゃがいもづくりでは、春先に植えることで失敗を防ぐことができます。

リーフレタス

球状にならないタイプのレタスです。グリーンの花のように華やかで、サニーレタスなど葉が紫色になるタイプと組み合わせて植えれば、花壇のような見ても楽しい畑にできます。必要な分だけちぎって、サラダなどに使えるので、お庭にあるととっても便利。たくさんの種類があり、暑さにも寒さにも強いタイプのものもあるので、初心者がチャレンジするのにオススメです。

さいごに

初めての野菜づくりをするのに必要な最低限の知識と、初心者が失敗しにくい野菜を厳選してご紹介してきました。ただ、相手は生き物なので、うまくいかないこともあります。失敗したくない気持ちは誰にでもあるとは思いますが、うまくいかなかった経験も次に生かせますので、あまり失敗を恐れずにとりあえず植えてみるのもいいと思いますよ。上でご紹介したポイントさえ押さえれば、ほとんどの場合失敗なしで野菜を育てることができるはずです。

ずぼらで水やりを忘れることがある筆者でも、最初に日当たりと風通しのいい場所を選んで土をしっかり作りこんでおけば、毎年たくさんの実を収穫することができています。野菜によって必要な日照時間が違ったり、水をたくさん欲しがるのか、あまり水をやりすぎるとよくないのかなどクセもあるので、苗を買うときに調べておくと、より失敗しにくくなります。そんなに手間をかけてなくても、毎日水をあげて実がなっているのを見たときの喜びはひとしおです。ベランダや庭にちょっと出れば野菜が手に入るというのも、丁寧な暮らしに一歩近づいたような幸福感を与えてくれます。是非、ベランダやお庭で野菜が採れる喜びを味わってみてください。

-コラム

© 2024 ビュートウェルスタイル Beautwell Style