女性理容師だけのネットワーク『ジョリネ』とは何か？【YOSHINO SALON（横浜・綱島）】

今回は、横浜市港北区綱島の理容室（ヘアーサロン）「YOSHINO SALON」の吉野満さんと奥様の吉野ゆみさんにインタビューしました！今回は、奥様のゆみさんが所属されている「女性理容師ネットワーク」（通称：ジョリネ）について訊いていきます。

※前回のインタビューはこちらから！
https://beautwell-style.com/beautician-interview-yoshino/

◆女性理容師ネットワーク（FaceBookページ）https://www.facebook.com/wbn2013/

――奥様の取り組みである「女性理容師ネットワーク」について教えて下さい。

吉野ゆみさん：元々は神奈川県横浜市から3人でスタートしたコミュニティなんです。当時、たまたまアメブロでブログやっていた人がいて、私がそのブログの内容に共感してコメントを書き込んだんです。そうするとまた別の方が私のコメントに反応して、話が膨らんでいきました。

やがては「ところでどこにお住まいなんですか？」って話に発展したんです。すると3人とも近いところに住んでいることが分かって「じゃあ（オフラインで）会いましょう！」ってなりました。実際に3人で会ったら、すっごい面白かったんです！

その後、オフラインで会った日の夜に3人が同時に（今日会ったことについて）ブログに記事をアップしたら、その投稿を読んだ東京や埼玉のサロンさんから「私も仲間に入れて下さい！」って連絡がきたんです。

今となっては、床屋さんの奥さんたちが集まるコミュニティ「女性理容師ネットワーク」になりました。全国、北海道から九州まで200サロン以上のネットワークになっていて、私も役員の一員として活動させて頂いています。

――めちゃくちゃ面白いですね！それはサイトがあるのでしょうか？

吉野ゆみさん：あります！あります！ネットで”お顔剃りサロン”と検索すると出てきます。代表は池脇というものがやっています。もともとの（アメブロで繋がった）3人のうちの一人です。

◆お顔剃りサロン：https://kaosorinavi.com/

ジョリネは今後、足裏マッサージや医療分野ともコラボレーションすることを予定しています。リフレストロジー、リンパマッサージとかボディメイクとか、そういった領域の方をお招きしてお話を伺う企画を準備しています。

やり方としては、ZOOMなどのツールを使って、オンラインで対談してもらって、
その対談を録画して、観やすいように編集して、フェイスブックのコミュニティにアップしています。

――すごく良い取り組みです！時代に合ったやり方ですし、しっかりと動画編集して、広げていこうという本気度合いを感じます。

吉野さん：僕みたいな理屈っぽい人間から言わせると、当時はめちゃくちゃだと思いました。「（ネットで知り合った人たちでコミュニティ作りを）やっちゃったの？」っていう（笑）

女性ならではコミュニティ作りというか、年功序列も関係なくて、みんなでわちゃーって集まって、わけわかんない状態で人が集まって、それでもいつの間にか全国にコミュニティが広がっている。

吉野ゆみさん：みんな理容師さんなんですけど、他にもいろいろな職業や趣味を持っていて、中にはポップ作りが得意な人がいたり、メンバーみなさんが他に特技としていることがあって、その得意なことをウリにしてでワークショップを開いているんです。

そのワークショップを動画で撮影して、メンバーみんなに配信するんですよ。あと秋田県とかのラジオで取り上げられたり、民法のテレビで取り上げられたら、その動画に「ジョリネ」ってテロップをつけて、みんなでどんどん宣伝していくんですよ。

それを観て「今年、入会したいんです！」って方も増えていますね。

あとはいろんなお店で使えるような情報、例えば、顔剃りのシーンの動画カットとか、ポップカットのやり方とか、そういったたくさんの情報をジョリネ内で無料で使ってもらっています。そのような取り組みを通して、情報と人脈が広がっていくんです。

――素晴らしいコミュニティですね。そのネットワークはいつごろからスタートしたのでしょうか？

吉野ゆみさん：10年は経ってないかな？

吉野さん：いや、経ってる。

吉野ゆみさん：経ってるかー

吉野さん：経ってるんだよ（笑）

――アメブロが流行っていたのも、丁度10年前ぐらいですよね。

吉野ゆみさん：そうなんですよ。そのときに「面白いこと書いてる方がいるなー」がきっかけだったので。今みたいにスマートフォンが無い時に、

みんな顔もわからないから、サインポールみたいなやつを持って、「吉野さんですか？」って、待ち合わせしてそういう話からｗｗそういうことで出会いがありました。

――今でこそオフ会って珍しいことではないですが、その当時としては非常に新しすぎる試みだと思います。

そうだと思います。

――この10年も奥様が外部の方と交流をしてきたからこそ、YOSHINOSALONでも、いろんな取り組みが出来ているんだなと感じました。

（レジ前を見てもわかりますが）うちはほとんど電子決済なので。（私も）現金を持たないから。多くの理容室、美容室は会計を現金決済からカード決済にしようとしても、手数料が馬鹿馬鹿しかったり、すぐに現金が入ってこなかったりで、中々やりたがらない。

でも世の中的には電子決済で会計をするのが当たり前になってきているので、（決済面で利便性のある）うちのお店にお客さんが集まるんです。

――そういった電子決済の充実や、顔剃りなどの新しい取り組みなど、たくさんのことから奥様の影響が垣間見えてきます。それも全て女性理容師ネットワークでの活動の賜物なんですね

吉野さん：妻は昔からネットを介してお付き合いしていることが多いんですよ。僕はネットで知り合った方とも、そのままネットの付き合いだけで終わってしまうので（笑）。

――多くの方がそうだと思います（笑）

僕たちは目標に向かって、急な階段を昇っても転ぶだけなんで、一歩ずつ上がっていくしかない。今でこそいろんなことをやっていて、多少は偉そうなことが言えますが、その道のりあるだけの話なんです。僕たちは特別に難しいことをやっているわけではなくて、2人で想像力を働かせながら「こういうお店にしていきたいね」と話し合っていった。

うちの妻の目の前で言うのも恥ずかしいですが、うちの妻がいてくれいるからこういった新しいことが出来ている。僕には僕の理想があるし、妻には妻の理想がある、それらを上手く合わせながらやっていってますね。