マスクによる肌荒れが気になっていませんか?日常的にマスクをつけるようになって、マスクによるお肌の悩みを抱える方が増えているようです。「肌が敏感になった」「肌荒れしやすくなった」という人が増えています。
今回は何故マスクによって肌荒れが起きてしまうのか原因と、肌荒れを防ぐための5つの対策を紹介します。
どうしてマスクは肌荒れしやすい?
どうしてマスクをしていると肌荒れしやすくなるのでしょうか?肌荒れの要因について代表的なものを2つ紹介していきます。
乾燥しやすく肌が敏感になるから
1つ目の原因は乾燥です。マスクをつけていると保湿されているような感覚になり、肌が潤っているように感じますが、実は、マスク内の湿度がどんなに高くても肌自体の保湿がされているわけではありません。それどころかマスクをつけることで、肌はマスクをしていない時よりも、乾燥しやすい状態になってしまっているのです。
マスクの内側に溜まった水分が蒸発する時に、肌の表面にある角質層に含まれている水分まで一緒に蒸発していってしまうのです。マスクと肌の隙間から、徐々に水分は蒸発していきます。さらにはマスクを外した瞬間にも、急速に肌内部の水分が蒸発して乾燥が進んでしまい、乾燥肌や敏感肌になってしまいます。一度、乾燥肌や敏感肌になってしまった皮膚は痒みが発生し荒れやすくなってしまいます。
マスクの摩擦で肌が消耗してしまう
2つ目の原因は摩擦です。マスクは付けたり外したりすることが多いので、その着脱の際に肌にダメージを与えています。また着脱をしないにしても、マスクをしたまま会話をしているだけでも肌には摩擦が発生しているのです。マスクのズレを直したりするだけでも、肌は少しずつ消耗しています。
しかも、1つ目で紹介したとおりマスクの内側は高温多湿の状態です。肌表面の角質層は、水分を吸収して膨らみ、お風呂上がりのようにふやけて、肌の抵抗力が低下した状態になっています。
肌の抵抗力が失われていると、摩擦や紫外線、雑菌などの外部刺激に弱くなり、肌内部の水分を保ってくれなくなります。外部刺激から肌を守れなくなると、肌の内側からも水分が抜けていき、肌が摩擦によるダメージを受けるので、どんどん肌荒れしやすい肌になってしまうのです。
マスク肌荒れ防止の方法TOP5
それでもマスクをつけないわけにはいかない今、“マスク肌荒れ”を起こさないためには “肌のバリア機能”を高めるケアが必要です。バリア機能を高める5つの対策をしていきましょう。
1:自分の顔に合ったサイズのマスクを選ぶ
マスクの中は、自分の汗や呼気によって湿度が上がっています。つまり私たちの想像以上にマスクの中は蒸れているのです。よって、肌を乾燥から守りたいのであれば、その湿度をコントロールしてあげる必要があります。
マスクを自分の顔に合ったサイズにすることで、マスクのズレが解消され、口周りの摩擦を減らすことができます。さらに適切なマスクをつけることで、着脱の際に肌の水分を奪うような過剰な温度や湿度の差を軽減することができます。
大きすぎるマスクは、マスクの隙間から乾燥を招きます。逆に小さ過ぎるマスクは肌との摩擦が大きくなり、肌にダメージを与えます。今つけているマスクが本当に自分の顔のサイズに合っているかどうかをもう一度考えてみると良いでしょう。
マスクのサイズについては、子供用は「9~11cm」、やや小さめのサイズは「10.5~12.5cm」、普通のサイズは「12~14.5cm」男性などの大き目のサイズは「14cm以上」とされています。
マスクの中の湿度が高いと、肌が潤っているように感じてしまいますが、肌がふやけた状態になっていると、水分が蒸発しやすいので乾燥しやすくなっています。よって、マスクの中の汗は、こまめに拭き取るようにしましょう。密閉されている高温多湿の時間が長くなると、ニキビもできやすくなってしまいます。マスクの中の汗を拭く際は、タオルで軽く押さえるようにして肌を傷つけないようにしましょう。
2:マスクの下もクリームを塗る
マスクの下はとてもデリケートな状態なので、紫外線対策は必須です。マスクで隠れているからといって、日焼け対策をしないのはダメです。紫外線は肌が老化する原因だといわれています。シミ、そばかす、くすみ、しわ、たるみなど様々な肌の老化は紫外線の影響が大きく、紫外線を無防備に浴び続けると肌にダメージが蓄積してしまいます。
さらに、マスクの端や耳かけのゴム紐が当たるような、顔の側面は特に重点的に日焼け止めを塗りましょう。ただでさえ顔の側面はクリームを塗るのを怠りがちなので、塗りムラができないようにしっかり塗りましょう。また、マスクの摩擦によって日焼け止めクリームが落ちやすくなっているので、一日のうちに数回は日焼け止めクリームを塗りなおすようにしましょう。
3:マスクを外した後のスキンケアを徹底する
マスクを外した後のお肌のケアもとても大切です。負担のかかった肌に正しいスキンケアを施してあげましょう。重要なのはクレンジングと洗顔です。クレンジング剤は低刺激で保湿性の高いモノを選んで、メイクなどをしっかりと洗い流しましょう。これはシャンプーやトリートメント剤にもいえることですが、特に洗い流すのが重要です。クレンジング剤の油分が肌に残っているとニキビや毛穴の黒ずみの原因になってしまいます。
クレンジングの後は、肌に優しいタイプの洗顔料を使って、2度目の洗顔をするとベストです。たっぷりと泡立てることで、肌で摩擦を起こさないように優しく洗うことができます。熱いお湯で洗い流すのは良くありません、気化熱で肌の水分が蒸発してしまいます。しっかり洗った後は38℃程度のぬるま湯で洗い流しましょう。
4:洗顔後の保湿を徹底する
洗顔後の保湿は肌荒れを防ぐ基本中の基本です。洗顔後の肌は、肌表面についた水分が蒸発する時に、肌内部の潤いまで一緒に蒸発してしまうため、すぐに保湿をしましょう。洗顔後、すぐに化粧水で潤いを補給します。乳液やクリームなど油分を含むものを重ね塗りして、潤いを肌に閉じ込めましょう。手軽さを優先するのであれば、オールインワンのタイプを選択しても良いです。
5:基本の食事と睡眠
お肌のケアがしっかりできたら食事と睡眠を適切にとりましょう。腸内環境の状態は肌荒れと密接な関係があります。腸内環境を改善するためには善玉菌と食物繊維を摂ることです。オススメは納豆、みそ、ヨーグルトなどの発酵食品を食べること、さらには海藻、ごぼう、こんにゃく、きのこなどの食物繊維を一緒に食べることで善玉菌が増えて腸内環境を整えることにつながります。
適切な睡眠によって分泌される成長ホルモンはお肌の状態改善に活躍します。成長ホルモンは、ノンレム睡眠という深い睡眠の時に分泌が促されるので、ノンレム睡眠の割合が高い入眠後3時間の睡眠の質を向上させましょう。
まとめ
日常的にマスクをつけるようになったご時世、肌荒れ対策をしっかり行いましょう。正しいやり方と知識を身につけることが、自分の肌を乾燥から守る手段になります。