コラム

「ヘアマスク」と「トリートメント」の違いとは

髪のツヤをよくしたり、ダメージをケアするものとしてトリートメントが一般的に知られています。そのトリートメントよりもダメージ補修などの成分が多く配合され、内部に浸透してケアするものとしてヘアマスクがあります。

どちらもシャンプーの後に使うもので、明確な違いはないように思われるトリートメントとヘアマスクですが、どのような違いがあるのでしょうか。その違いや種類などを解説していきます。

ヘアマスクとトリートメントの違い


トリートメントとヘアマスクは成分も似ているものが多く、実は明確に区別されているものではありません。ですが、わざわざ使い分けているのには理由があり、同じような成分でも配合率が違います。それぞれの違いを見ていきましょう。

ヘアマスクとは

ヘアマスクは髪の内部に浸透して補修することに特化しているので、傷みの激しい髪のケアとして最適です。開いたキューティクルの中に入り込み、たんぱく質や水分などの栄養を補います。

髪の補修成分が贅沢に配合されていることが特徴で、その分ほとんどのヘアマスクが週に2~3回の使用を推奨されています。栄養や油分が多く含まれるだけに、毎日使ってしまうと髪がベタっと重くなり、乾きにくくなるなど逆効果になることがあります。

ヘアマスクの使い方は、トリートメントとほぼ同じで大丈夫。シャンプー後髪の水気を軽くふき取り、手に適量をとって毛先を中心になじませます。5~10分程度置いて、しっかり髪の内部に浸透させるのがポイント。タオルなどで巻いてもいいので、湯船でリラックスしながら待ちましょう。その後、きれいに洗い流します。

トリートメントとは

一般的に私たちが毎日使っているトリートメントには、髪の補修成分も配合されていますが、主に髪の表面をコーティングし外部のダメージから守ったり、手触りをよくしたりすることに特化しています。そのため毎日気軽に使うことができますが、強いダメージのある髪には少し役不足といえます。

トリートメントの使い方もヘアマスクと同じようにシャンプー後、水気を軽くふき取り適量を毛先になじませます。毛穴をふさいだりすることでトラブルの原因になるので、地肌にはつけないように気を付けましょう。トリートメントも浸透補修する効果があるので、タオルなどを巻いてしばらく置いておくと、より効果的です。その後、きれいに洗い流します。

ヘアマスクとトリートメントの違いとは?

どちらも髪のダメージ補修を目的としたものですが、ヘアマスクはトリートメントより、内部に浸透する補修効果が高くなっているのが大きな違いです。トリートメントは髪の補修成分と表面のコーティングを目的としており、ヘアマスクは髪内部の補修を主な目的として成分もより濃厚で高配合のものが多いようです。

そのためヘアマスクはトリートメントに比べて、普段使いするにはお高め。毎日の使用はトリートメント、週に2回だけヘアマスクにするかトリートメントと併用するという使い方がおすすめです。

ダメージの進行した毛髪にはヘアマスク

髪のダメージの原因は、カラーリングやブリーチ、紫外線や加齢によるものなどさまざまです。特にカラーリングやブリーチをすると、髪のキューティクルと呼ばれるウロコ状の保護成分をさらにバリアしている脂質成分が失われてしまいます。するとキューティクルは傷つきやすくなり、はがれたり欠けたりして髪を守れなくなってしまうのです。

キューティクルがはがれると、髪内部のタンパク質など栄養が流れ出し、手触りの悪いパサパサな髪になります。ヘアマスクはこうした傷んだ髪のキューティクルがはがれた部分に浸透し、栄養を届けてくれるため、カラーリングやブリーチをしたあとには特に効果的です。また、カラーリングやブリーチを繰り返した髪や切れ毛・枝毛などのトラブルを抱えた髪にも栄養を与え補修してくれます。

濃厚な成分配合のため、毎日は使わないでと言われるほど、髪のダメージを補修してくれるのがヘアマスクです。ヘアサロンでトリートメントをしてもらったような、あの手触りやまとまりが自宅でのスペシャルケアで手に入れることができます。

ヘアマスクの種類

ヘアマスクはさまざまなブランドやメーカーからたくさんの種類が出ており、正直違いがよくわからないと感じてしまいます。一つ一つは各メーカーやブランドが研究を重ね、独自の補修成分が配合されているなど、それぞれに強みもあります。すべての製品をチェックするわけにいかないので、ここではヘアマスク選びに押さえておくべきポイントをまとめます。

シリコンのあり・なし

シリコンのあり・なしは、髪質によって大きく影響します。シリコンは髪をコーティングするポリマーなので、ノンシリコンのものでは指通りが悪くなったりきしんだりすることがあります。

広がりやすくきしみやすい髪には、シリコンありがおすすめです。逆にボリュームがでにくい、コシがない髪にはシリコンなしを使った方がハリがでるのでおすすめです。

栄養補修や保湿成分

髪のダメージに合ったものを選びたいですが、そのためにはある程度どのような成分がどう髪に作用するのかを知る必要があります。パサつきが気になる髪には、グリセリンやセラミドといった保湿成分が入っているものがおすすめです。

はちみつやツバキ油などの油分も髪の保湿には欠かせません。ケラチンやヘマチンといった髪の補修成分は、栄養の流れ出た髪にとって特に補いたいものです。ポイントは、保湿・油分・栄養の3つです。選ぶヘアマスクの成分にはどんなものがあるか、チェックしてみましょう。

まとめ


ヘアマスクとトリートメントの違いは、特に髪内部への補修力によるものであることがわかりました。毎日のケアにはトリートメント、特にダメージを受けた髪には週に2~3回のスペシャルケアとしてヘアマスク。上手に使い分けて、ツヤツヤつるんな髪を手に入れましょう。

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