コラム

だるい時期を乗り越える、梅雨の季節の食事

じめじめとした梅雨の時期。やる気が起きない、怠いという方も多いのではないでしょうか。また、しっかり食べようとたくさん作ったけれど、食べようとしたら傷んでしまっていた、なんてことも。そこで、じめじめした梅雨の時期でもさっぱり食べられるレシピや、疲労回復に効果のあるレシピを、調理法や保存法、注意点と一緒にみていきましょう。

基本のポイント

・作りすぎない
まずは料理を作りすぎないこと。一度箸をつけた料理を常温で置いておくと、一晩で雑菌が繁殖してしまい、食べられなくなってしまうなんてこともあります。
作り置きする場合でも、早めに食べきる、しっかり加熱するなど、注意が必要です。

すぐに冷まして冷蔵庫へ

作り置きする場合や残ってしまった料理などは、なるべく早く冷まして冷蔵・冷凍したほうがよいでしょう。梅雨の時期は常温で置いておくとすぐ傷んでしまいます。
特に気を付けたいのが味噌汁とカレーです。カレーは一晩寝かせたほうが美味しいといいますが、常温で置いておくとどんどん雑菌が増えてしまいます。ある程度さめたら、タッパーなどの保存容器に移し、冷蔵庫に保存しましょう。味噌汁も同じようにすぐ雑菌が増えてしまうので、なるべく作ったときに食べきるか残ってしまったときは冷ましてすぐ冷蔵庫に入れるとよいでしょう。

水気はしっかりふき取る

買い物の際には肉や魚などのトレイについた水滴が他の食品に触れないよう、それぞれビニール袋に入れてから持ち帰るようにするとよいでしょう。冷蔵庫にしまうときも、キッチンペーパーなどで水滴を拭きとってから。そのまま保存してしまうと、水分のついた部分から傷み始めたり、雑菌が繁殖してだめになってしまいます。多少面倒でも、ひと手間が大事なのです。

冷蔵庫や調理器具はいつも清潔に

洗ったお皿やボウル、まな板などはしっかりと水分を拭きとってからしまうようにしましょう。意外と見落としがちなのが、お弁当箱や水筒などのパッキン部分。外してよく洗わないと雑菌が残ってしまい、繁殖しやすくなります。

食中毒の原因になる細菌は、アルコール消毒が有効なもの、ハイターなどの次亜塩素酸ナトリウムしか効かないもの、加熱処理が有効なものなど、様々な種類があります。複数を組み合わせて、食中毒を防ぎましょう。

梅雨の時期でもさっぱり食べられるおすすめレシピ

豚肉と野菜のさっぱり炒め

材料(2人分)
 豚肉(細切れ) 200~300g
 アスバラガス 3本程度
 ミニトマト 6個
 パプリカ 1個
 レモン汁 大さじ2
 にんにくすりおろし 小さじ½
 塩・こしょう 少々
 オリーブオイル 大さじ1

作り方
1.豚肉はレモン汁(大さじ1)、塩、胡椒をもみこんで10分ほど置いておきます。
2.野菜を切ります。アスパラガスはハカマをとり、硬い場合は下から1/3くらい皮をむいて1㎝ほどの斜め切りに。ミニトマトは横半分、パプリカは一口大の乱切りにします。
3.フライパンにオリーブオイルを熱し、1.の豚肉を炒めます。
4.アスパラガス、パプリカを3.のフライパンに入れて加熱したら、レモン汁大さじ1、すりおろしにんにく、塩・胡椒を加えて炒めます。
5.最後にミニトマトを加え、さっと炒めたら完成です。

ポイント
先にレモン汁大さじ1と塩、胡椒を豚肉にもみこんでおくことで、柔らかくしっとりとした仕上がりになります。

鶏むね肉とゆかりのチーズ巻

材料(2人分)
 鶏むね肉 1枚
 ゆかり 小さじ1/2
 スライスチーズ 2枚
 バター(マーガリンでも) 10g
 ●水 大さじ3
 ●酒 大さじ1
 ●ゆかり 小さじ1/2

作り方
1.鶏むね肉は観音開きにし、フォークなどで数か所穴をあけておきます。
2.皮を上にしてゆかりを振りかけ、スライスチーズを乗せて巻いたら爪楊枝で止めておきます。
3.耐熱皿の上にラップを広げて、その上に1.を爪楊枝を下にして乗せます。
4.合わせておいた●水、●酒、●ゆかりを全体にかけ、バターを3~4か所に分けて置いたらラップでキャンディーのように包みます。
5.500wのレンジで5分加熱し、粗熱が取れるまでそのまま蒸らして完成です。

ポイント
観音開きの作り方
 1.鶏むね肉の皮がついていないほうを上にしてまな板の上に置きます。
 2.鶏むね肉の中央に、厚さの半分くらいまで切れ目を入れます。このとき、下まで切ってしまわないよう気を付けましょう。
 3.中央の切れ目から左右に、鶏むね肉を切り離してしまわないよう気を付けながら包丁をいれたら出来上がりです。均等な厚さになるよう気を付けましょう。

ラップの代わりにクッキングシートを使うこともできます。
鶏肉はフォークで穴をあけておくことで味がなじみやすくなり、破裂しにくくなります。
お使いになるレンジの機種や容器の種類、食材の状況により加熱時間には誤差が生じます。様子を確認しながら、完全に火が通るまで加熱時間を調整してください。

ししとうとベーコンのガーリック炒め

材料(2人分)
 ししとう 7~10本程度
 ベーコン 30g
 すりおろしにんにく 小さじ1
 サラダ油 小さじ1
 ●塩・こしょう 少々

1.ししとうはヘタを取って、爪楊枝やフォークで数か所穴をあけておきます。
2.ベーコンは細切れにしておきます。
3.熱したフライパンにサラダ油をひき、すりおろしにんにくを入れて弱火でいためます。香りが立ってきたらベーコンを加えて中火で炒めましょう。
4.ベーコンに焼き色がついたら、1.のししとうを加えて火が通るまで炒めます。
5.●塩・こしょうを加えて味を調え、火からおろしたら完成です。

ポイント
ししとうは破裂防止のために必ず爪楊枝やフォークで穴をあけておいてください。
ベーコンの代わりにウィンナーで代用することもできます。

大葉とツナと梅干しのパスタ

材料 (2人分)
 スパゲティ 160~200g
 ツナ缶 1缶
 梅干し 3~4個(練り梅やペースト状の物なら大さじ2くらい)
 大葉 6枚
 玉ねぎ 1/2個
 白ごま 少々
 めんつゆ(ストレートのもの) 100ml
 オリーブオイル 少々

作り方
 1.梅干しは種を取り除き、包丁で叩いてペースト状にします。ツナ缶は軽く汁気を切っておきます。
 2.大葉は千切りに、玉ねぎは繊維に沿って薄切りにして水にさらしておきます。使う直前に水から上げて、水分をしっかり切っておきます。
 3.鍋に湯を沸かし、沸騰したら分量外の塩を加えて袋の指示通りにスパゲティを茹でます。茹であがったらザルにあけて水気を切り、麺がくっついてしまわないようにオリーブオイルを絡めておきましょう。
3.ボウルにめんつゆと1.のペースト状にした梅、ツナを加えて混ぜます。
4.ゆでたパスタと2.の玉ねぎ、大葉を3.のボウルに加え、軽く和えたら器に盛りつけて白ごまを振って完成です。

ポイント
梅干しはペースト状になっている練り梅などを使うと便利です。ただし、甘く味付けしてあるものもあるので、お好みに合わせて選んでください。
玉ねぎをさらす時間はお好みで。辛くても平気な方は水にさらさずそのまま食べても大丈夫です。

さいごに

じめじめとした梅雨の時期は、疲れやすくなったり食欲がなくなったりしがち。さっぱりとした食材や、旬の食材を選んで元気に過ごしたいですね。もちろん、食中毒にも気を付けて。特に、生肉を扱ったあとのまな板や包丁は、すぐにしっかりと洗うように心がけましょう。

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