ふとした瞬間に「あ、かわいい」と思えるスタイルを提供！フリーランス美容師【GO TODAY 片岡さん】

今回は、23歳でフリーランス美容師に転身した片岡さんにインタビューしました。筆者と片岡さんは友人つながりで、アシスタント時代にカラーやパーマのモデルをして仲良くなった間柄です。

数々の進級テストを猛スピードで合格して、同期の中では一目置かれる存在だった片岡さん。期待の新人として崇められた片岡さんは、なぜフリーランス美容師の道を選んだのでしょうか。その背景や今後の活動について伺いました。

——まず、美容師になりたいと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

高校2年生のときに、癖毛の悩みを解決してくれた美容師との出会いが始まりです。当時、広がりやすい髪質に悩まされて、いくつかの美容院に通いました。どこに行っても広がりが改善されなくて悩んでいたんです。

ところが、遂に悩みを解決してくれた美容師がいたんです。地元にある小さな美容院だったんですが、「片岡さんの髪はこうやって切ってあげてスタイリングすると収まるよ」と助言してくれました。

それからは本当に収まりがよくなって、「ハサミ1本で求めている髪型になるのがすごい」と感激したと同時に「私も同じように髪質や髪型で悩む人たちを笑顔にしたい」と思うようになったんです。思い立ったらすぐ行動で、高校卒業後は美容師の専門学校に通い、梅田にある美容院に就職しました。

——過去の経験が片岡さんの将来につながったんですね。しかし、なぜフリーランスに転身しようと思ったのですか？

今後美容師としてどうしていきたいかを考えたときに、お客様一人一人、そしてその人生・日常にも寄り添える美容師で在りたいという想いが1番に出てきたんです。その想いを叶えるために思い切ってフリーランスに転身しようと決心しました。

また、自分の中でまだ名前が知られていない状態から自力でどこまでやれるか挑戦したい気持ちもあったんです。

——なるほど。前向きに考えた結果がフリーランスの道だったんですね。美容師として大切にしていることや嬉しかった出来事を教えていただいてもよろしいでしょうか。

美容室にいる時間が癒しだったり、気分が上がったり、笑って楽しく過ごしてリラックスしてもらえたり...次また来るまで頑張ろうと思っていただけるような『空間づくり』を大切にしています。

理想以上のものを提供して、美容室以外の場所で周りから褒められるようなスタイルをつくりたいと思っているんです。「今日ここ来るの楽しみにしていました」「いつもかわいくしてくれる」帰り際には「楽しかった〜！」など言ってくださる機会がありがたいことに多く、仕事している感覚がないくらい毎日楽しい時間を過ごしています。

——フリーランスになると決めたときに不安に思うことはありませんでしたか？

そうですね。保険や税金など自分でできるのかが不安でした。(笑)

ですが、受付からカウンセリング・洗髪・カット・ブローなどをすべて担当したい気持ちが強かったので、まずは挑戦してみようと意気込みました。

——フリーランスなりたてだと顧客が少ないと思うのですが、そこに不安はなかったのでしょうか。

なかったですね。私なりにアシスタント時代からモデルと寄り添ってきました。信頼関係が構築されていると自分を信じていたから踏み込めましたね。

フリーランスなりたてのときは、モデルからお客様になる方のみでしたが、そこから身内や友人の方に広がっていき「紹介で知りました」と来る方が増えたんです。今ではSNSを見て来店してくださる方も居て、本当にありがたいなと思っています。

——数多くある中で、GO TODAY シェアサロンを選んだ理由を教えていただけますか。

正直に言うと直感ですね。(笑) 見学したとき、お店の雰囲気がよく設備も整っていたので働きやすいと感じました。

何よりも、フリーランス美容師として活動する拠点は梅田と決めていたんです。お客様が通いやすい場所を考えると梅田一択で...。ちょうどGO TODAY SHAiRE SALON 梅田店ができると聞いて、「あ、もうここだ」と確信しました。

——美容師にとって施術前のカウンセリングは重要な工程だと思います。意識していることはありますか？

お客様と自分の仕上がり後のイメージを擦り合わせることですね。これは妥協できない工程です。写真ではなくニュアンスで注文される方もいらっしゃるので、そのまま飲み込むと食い違いが起きる可能性があります。満足のいく仕上がりになるように、必ずこちらが写真を見せながらヒアリングしていますね。

「お任せで」でお願いされた場合は好みでないスタイルや色味、スタイリング方法などを聞いて似合うスタイルを提案しています。

——念入りなカウンセリングは安心感が得られますね。施術後、お客様の中には手直ししてほしいけれど、なかなか言い出せない人がいると思います。発言しやすい環境づくりはされているのでしょうか。

そのあたりも意識して対応しています。スタイルを確認する際に「大丈夫ですか？」って聞くのではなく「いかがですか？」と確認しており、問いに対して間があったり目線や仕草に違和感があったりしたときは聞くようにしています。

やはり写真通りにカットしても、実際にしてみるとちょっと違うと思うことがあるかもしれません。ですが、その違和感を払拭するのも美容師の腕にかかっていると思うんです。

任せていただいた以上、満足してお帰りになっていただきたいので「気になるところは言ってくださいね」「ここもう少し切れますがどうですか？」など提案しています。

——最後になりますが、目指している美容師像を教えてください。

人生の節目となる成人式や卒業式、結婚式などのヘアセットやイメチェンを任せてもらえる美容師になることです。以前、卒業式のヘアセットを任せてもらったことがあって、そのとき笑顔でお帰りになる姿を見て思ったんです。お客様にとっての特別な日に携われるのは格別だと。改めて「美容師やっててよかったな」と思う瞬間でした。