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【理容師さんに聞いてみた♪】年齢に似合う髪型の選び方のコツとは!?

今回は千葉県船橋市坪井町でヘアサロン「Cut in vogue(カットインヴォーグ)」を運営する理容師の角田勝利さんへインタビュー。

「年齢に似合う髪型の選び方のコツ」をメインに伺いました。

1995年に新京成・東葉高速線北習志野駅前でオープンし、2018年4月に現在の場所に移転。通りから少し中へ入ったところにヘアサロンがあります。

一見美容室ではないかと思わせる外観ですが、理容室だと示す赤・白・青で構成させたサインボールが玄関上に小さく飾られていました。

実際、新規のお客様は女性が4割を占めているそうですよ。

坪井町へ移転してから2年半、様々なことがあった模様です。まずは近況から聞いてみましょう。

坪井町に来てから営業時間が短くなりました。

― 現在は自宅兼店舗で以前よりも楽になったのではないですか。

メリハリが無くて最初は嫌でした。でも慣れてしまえば楽です。

店舗の裏口を開けたら自宅の入り口ですから。通勤時間はゼロになりました。

― 時間を気にせずに仕事をできるのでは。

こちらに来てから営業時間を短くしまして、最終の受付時間を前倒ししました。

土日祝日は19時ですべて終了とし、以前に比べて2回転分無くしたことになります。

― それは良い方向になりましたか。

働く側としてはモチベーションが上がりました。

疲れたという顔をして、仕事をするのはもってのほかです。

どんなときでもきっちりとその時間まで仕事をするのが、年齢を重ねるうちに難しくなってきました。

従業員にとっても残業代が出ないけど、早く帰れる方が良いということで。

そして、コロナ禍に入ってから1回転分できなくなりましたので、北習志野の頃よりは3回転少なくなりましたが、平日が忙しくなりました。

― コロナ禍に入って影響は出ましたか。

3月下旬から5月中旬まで2割ぐらい落ち込みましたが、5月下旬から6月の終わりぐらいまでは半端なく忙しかったです。

コロナの影響で来られなかった人が一気に戻ってきましたから。

現在もまずまずですね。

東京のお客様が少し減ってきましたが、新規のお客様も増えてきています。

新規のお客様、4割が女性

角田さんはコロナ禍に負けず、店舗運営を続けています。

その裏側を探ってみると、理容師になったころから今日に至るまで様々な経験をされていました。

では、理容師になられたきっかけから聞いてみましょう。

― 理容師になられたきっかけを教えてください。

とにかく、髪を切るのが好きでした。

周りの人のもみあげや前髪とかを「格好悪い」と思ってしまいまして、良く髪の毛を切っていました。

高校3年生の時にパンクのバンドをしていまして、髪型も派手にするのですが、美容師さんに頼んでもうまくやってくれなくて、自分で髪を切っていました。

そんな時にあるライブへ出演した時、一緒に出演したバンドの一人が美容師で、その美容師が勤めていた美容室の店長さんが私みたいにずんぐりむっくりでちょっと太っていながらも、腕は一流でした。

何か言われるのでもなく「俺に任せろ」と髪の毛を切られていくのです。

それ以降、お店へ遊びに行くようになり、その店長がいろんな頭をしていくので楽しかったです。

その店長さんが私の憧れとなり、私もその店長さんと現在同じことをしていると自負しています。

この人が美容師かと思ってしまうほど、見た目は格好悪いし、力仕事の人かと思われますからね。

― 美容師でも良かったと思いますが。

私自身バンドをしていたこともあって、派手なのが大好きでした。

この業界へ入るときに、美容師か理容師という選択肢になるわけです。

当時、私は友達2人とともに行動していましたが、同じ専門学校で美容科と理容科があって、友達2人が美容科に行きましたから、私は理容科に行くことにしたのです。

どうせ3人一緒だと喧嘩ばかりするのではないかと思いまして、理容室でも関係ないと。

髪の毛のデザインにおいても、なんでもやって得意になりたいと思っていました。

男性のデザインは種類が多くないので、もう少し増やすとなれば女性のデザインが必要でやりたくなるわけです。

つまり、髪型やデザインの種類が変わるだけで、結果的にそうなってしまいました。

― 美容師の免許を取得する考えはありましたか。

そもそも理容室のベーシックのみという仕事がつまらなくて。理容室の印象が悪いとかではないのですが、ダサいとか角刈りとかそういうのを無くしたかったです。

美容の勉強もしたくて、最初勤めていた理容室を辞めて、理容・美容の両方をしている企業に入社します。

私は理容担当でしたが、美容でトップの店長のところに週1回美容の勉強をさせてもらっていました。

ある時、美容の免許取得を考えていて社長に相談したのですが、社長から「美容の免許取って意味ある?あなたは美容の店長をしたいの?」と反対されたのです。

当時は男女問わず格好いい頭を作りたい気持ちがありましたけど「理容でもできるでしょう。いいから何でもやってみなさい。まずは女性のお客様を獲得すること、おしゃれになりなさい」と。

坪井町にお店を出してから、新規のお客さんのうち4割が女性です。

理容室とは言わないで、美容師とも自分からは言っていません。

お客様からも「ここ理容だったのですか」と驚かれるほどですから。

技術と接客はごぶごぶ

理容室ながら新規のお客様の4割が女性、いったいお客様は理容室に何を求めているのでしょうか。

― 女性は理容室に何を求めていると思いますか。

美容室と一緒ですよ。一部の人がエステをするぐらいで。

北習志野の頃は女性スタッフがいましたので、顔を預ける場合は女性でないと厳しいです。

女性はシャンプーとブローで相当時間がかかります。

― 女性のお客様からすれば、理容も美容も関係ないと。

運営する側の考え方次第ではないですか。

家族が全員来るというお店ですから。

一番大事なことは、店からお帰りの際に、髪型の仕上がりを見た人が新規で来店されます。

「あそこの店はいつもいい頭ね」という声が聞こえていきます。

感じよさそうだなとかあると思いますし、それが大事です。

お客様がお帰りの際には、外まで絶対にお見送りしますから。

最後の余韻を残した接客も大事です。

― 接客には力を入れていますか。

もちろんです。接客と技術はごぶごぶですから。

接客は技術より難しいと思います。

お客様それぞれになりますから。

技術は勉強すれば誰でもうまくなりますが、接客は心があるかどうかです。

心が無い仕事をするのであれば、物を相手にするなど違う仕事に進んだほうが良いでしょう。

かみそりですよ。はさみですよ。心が無かったらやばいですよ。

気分が良ければ問題ないですが、悪くなると切ってしまいますから。

技術で落ち込んだ時に読む人生の教科書

角田さんは技術と同様に接客が大事と話しました。

お客様と毎日向き合う中でも落ち込んでしまう時があるそうです。

― 仕事をする上で落ち込むことはありますか。

あります。技術で落ち込んだ場合は基礎に戻って頑張ります。

そして私の教科書、人生の教科書を見てやる気になります。

― 人生の教科書とは。

ナポレオン・ヒルが執筆した「成功哲学」です。

理容の店舗で店長になったころです。今から30年前に知りました。

― これを読むようになったというのは、何か悩みがあったのですか。

あるマネイジメントのセミナーで教科書になっていまして、4泊5日の講習を受講し卒業後、ここから人生を再スタートする感じになっていきました。

何かトラブルを起こしたときにこれを見ると、決断力やレスポンスが遅いとかに気づくことができます。

この本から多くの気づきをもらうことができました。

私には先生がいないし、上には誰もいない。

自分がこの店ではトップだから、何かあればここに戻っています。

もしくは先輩にご相談ということもあります。

― 最近この本は読まれましたか。

最近は店を移転したときですから、2年半前に読んでいました。

その前は10年以上読んでいないです。

本当にピンチの時しか読まないので、気を引き締めるために読みます。

改めて見直しをするときに読んでいます。

― 店舗移転は想像以上に難しいですか。

難しいです。半年はバタバタでした。

店の場所が変わってからはやり方も全部違いますから。

唯一同じなのは椅子だけで、残りは全部入れ替えです。

あとは住宅会社さんと相談して、この街にどうすればなじめるかを考えていました。

目立ちすぎないようにしようと。

店内に入ってから楽しませたらよいと考えて、とりあえず入ってもらうということにしました。

― 当時は試行錯誤の連続ですか。

これでいいのかとか試行錯誤ですね。

気持ち良いなんて聞いていない。シャンプーのやり方なんてすべて違いますから。

サイドシャンプーからバックシャンプーに変わりました。全然違いますし、照明の明るさも変わりますので。

唯一、木床に変わりましたので、床が柔らかくて足が疲れないのが最高と思いました。

― そういうずれが生じた場合、気持ちの面で落ち込むこともありますか。

落ち込むことはありますけど、すべて前向きに考えていて、ミーティングを重ねながら良くはなっていると思います。

今は慣れてきましたけど、未だにいろいろ勉強はしています。

― 最近改善したことは。

最近だと、シャンプーの時のちょっとした首の角度を変えました。

1㎝ぐらいですね。

自分で体験してちょっと違和感がありました。

私は常に同じことができない性格で、100点をとりたくない人であり、100点取れない人です。

常に最高でも99点ですので。

1点のマイナスをいつも考えている。

お客様からは「なんか今日違うね」と言われる程度で、それでよいと思っています。

― 女性のお客様はこういうところ敏感なのでしょうね。

シャンプーは褒められます。こんな丁寧にやられたことはないと言われて気持ち良いですね。

「下手くそなのでゆっくりやらないといけないので、すみませんと」と言ってしまいます。

そして、かゆいところへ手を届かせた上からさらにいくタイプです。

「ここまでいってもよいですか?」なんて言っています。

― 理容室は癒しがキーワードですか。

はい、そうです。カット中に寝てしまうことがあると思いますが。もうガッツポーズですね。

しかし、顔そりで突然顔が動きますから怖い部分もあります。

ただ、気持ち良いから寝るわけで、安心していただけていると思っています。

安心・安全というお店を作っていく必要があります。

技術もそうですけど、接客が一番大事です。ちょっとした心遣いや声掛けが必要です。

― 男性、女性で会話の仕方を変えている部分はありますか。

それは無いです。お客様それぞれで違いますから。

カルテには書いていきますけどね。表に書くとお客さんに見られてしまいますので。

表はデザインを、裏は接客のメモを書いています。

大勢のスタッフで書いていた時は、誰が書いてもわかるようにスタッフで共有していました。

当時はカットして終わったころに「この人誰だっけ」というのも実際にありました。

今はスタッフも私入れて2人ですし、常連さんが多いので覚えられます。

新規のお客さんは覚えられないですね。

― 新規のお客様がいらしたとき、どこにフォーカスしていますか。

お客様の良いところを探すことです。

見た目、言葉遣い、やさしい、理論派、知識人とか、何かしら見つけていきます。

そうすると、こちらの気持ちが良くなってきまして、お客様に対する気持ちも変わってきます。

人の良いところを見つけるのは難しいです。

新人にも、お客様の良いところを見つけなさいと伝えています。

そうすると、そのお客様を大事に思えるようになりますし、気持ちも安定していきます。

嫌な人と思ってしまえば、仕事にならない。

悪いところはすぐに見つけられるので、自分の悪いところがちょっとでも相手に見えれば、悪く見られますから。

― そういう考えになるまで時間はかかりましたか?

25歳ぐらいの1・2年は人生で悩んでいましたから。

ヒューマンベーシックトレーニングやマネイジメントベーシックトレーニングとか、オリエンタルランドの北村さんの講習だとか、当時はすごく勉強していました。

人生において悩まないと勉強はしない。失敗しないと勉強はしない。

とにかくいろんなことをやって失敗するのです。それではじめて勉強ができますから。失敗を恐れず積極的にやるということです。

失敗したら反省点は何か。失敗する技術が絶対にありますから、全体的に勉強しないといけない。

仕事にも慣れてくると向上心を忘れるようになり、いつの間にかちょっとずつずれが生じて雑になることが、お客様を減らしている理由です。

何もわかっていないし、慣れてきて下手になっています。

失敗しているのに気が付いていない。私の原点であるこの「成功哲学」の本がこの先のカギを握っているのは間違いありません。

年齢に似合う髪型の選び方のコツ

ここに至るまで、角田さんは様々な成功や失敗を経験してこられました。

その経験があるからこそ、様々なお客様のニーズに応えることができ、常に100点を目指す店舗づくりができています。

ではここで本題の「年齢に似合う髪型の選び方のコツ」について伺ってみました。

― では改めまして年齢に似合う髪型の選び方のコツですが。

大きく分けると、老け顔の人には若々しく、幼い顔の人には年相応の顔に見えるようにする、それは基準としてあります。

例えば、ふけ顔でも営業をしないといけない場合、少し恰好よく胡散臭さを取るような髪型のほうがいいのではと思いますし、お客様それぞれでものすごく考え方が違うと思います。

― 角田さんがアドバイスを送る方ですか。

お任せであれば、言ってしまいます。

当店のお客様は8割がお任せで、こんな感じにしたいというのは2割ぐらいしかいません。

先程も話した通り、常連が多いのでカルテも充実していますから。

― 30代や40代といった年齢に応じた髪型を望んだ場合はどうすればよいでしょうか。

ボリュームが無い人はボリュームを出す、ありすぎる人は減らす、じりじりしている人はストレートに伸ばす、というところです。

良いところを残して、悪いところを削っていけば良くなっていきますから。

えらが張っている場合は、フェイスラインを隠そうかなとか。全部そういうところだと思います。

― 形重視ですね。

髪型というのはシルエット重視で、そこで全部カバーできますから。

次に流れ方、最後に毛先のたち、この3つ出来れば最低で80点は取れると思います。

残りの20点は接客もありますし、細かいことがいっぱいありますから。こういう仕事はカットをするだけが仕事ではありません。

プラスアルファ―の接客がお店の雰囲気を決めて、シャンプーやちょっとしたくすぐる会話だとか、全部入れても100点にはならないですよ。

90点台ですね。100点というのはないですから。

課題をもって次に向かう必要がありますし、100点を目指して頑張るということです。

取材後記

お店の外見からは理容室だとわからなく、街の景観になじんでいた店構え。

角田さんの気遣いと工夫が良く見えてきました。

店舗内も一般的な理容室のような男臭さはなく、女性でも気兼ねなく入ることができる店舗づくりは、まさに「新規のお客様で女性が4割」を示しているように思えます。

角田さんは技術と同様に接客にも力を入れていると強調されていました。

そして、ほとんどのお客様が角田さんに髪型をおまかせでお願いしています。

今回のテーマにもなった「年齢に似合う髪型の選び方のコツ」において、お客様それぞれで考えがあるなかで、角田さんはその中でお客様の良いところを見つけながら、その人に似合う髪型を模索し満足させるスキルは、接客と技術を足し合わせたものだと思わされました。

角田さんは「理容も美容もそれほど差はない」と話します。

自分の希望を叶えてほしいと思うよりも、自分の希望を叶えさせてくれるような理容室や美容室を探してみてはいかがでしょうか。

【店舗情報】

Cut in vogue(カットインヴォーグ)

千葉県船橋市坪井町744−2
東葉高速鉄道船橋日大前駅から徒歩15分
047-461-1140

◆営業時間
火曜日から金曜日 9:30~19:30
土曜日・日曜日  9:00~19:00

◆定休日
毎週月曜日
第2・第3火曜日

◆お店さんから読者の方への一言メッセージ
お気軽にお問い合わせください。

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